2026年8月29日
2026年8月のブログー混迷のトランプ
今月は、相も変わらず、愚行のトランプを取り上げます。夏枯れ対策ではありませんが、数々の話題を提供してくれる有難い存在です。少し数え上げただけでも、イラン戦争における無策、イランへの追加時制裁、カナダへの追加関税及びカナダに近い五大湖のオンタリオ湖の名称をアメリカ湖と変更を提唱。北朝鮮の金正恩総書記への媚態、IOCの赤根所長への非難等々と数えきれないほどです。これほどのことが立て続けにできるということは、それだけエネルギーがあるということでその面では賞賛すべきではあります。
この秋、中間選挙を控え、共和党の劣勢が伝えられる中、どうしても勝たなければ自分が危ういという危機感が焦りの発言、行動を引き起こしているのでしょう。議会での下院、上院の構成が最大の問題です。大統領弾劾は、下院の採決の結果で上院に送られ、その3分の2の賛成で弾劾となり大統領職が罷免されます。下院を通過した場合、国民の趨勢で上院の良識が働けば共和党の議員の中から造反が起こりかねません。これを何より恐れているのは明白です。現に支持率は低下してきています。打開策の目玉は対対中国政策で、この秋には習近平主席が訪米してトランプ大統領と会談することが決まっています。中国に農産物、工業製品等、米国製品を大量に購入してもらえば支持率低下の歯止めを期待できます。しかしながら、情勢は中国が有利なことは明白です。
トランプにとって最大の誤算と言えるのは、イランへの軍事攻撃ではないでしょうか、イスラエルのネタニエフ首相に踊らされて、イランの軍事攻撃に踏み切りました。米国の軍事力をもってすればイラ攻撃による体制転換は容易であると判断し、イランを軍事攻撃し、イランの最高指導者ハメネイ師、革命防衛隊のトップ等最高指導者層を爆殺しました。イランは体制返還すると考えたのでしょうが、イランは役割分担が明確であり、容易に態勢継続を可能にしていました。国家指導者にモジタバ師を選任し、革命防衛隊も新たなトップが選任されましたが以前よりも強硬派が就任したと言われています。
イラン国民も経済制裁には苦しみながらも、反体制向かわず、苦境に耐えています。長年続いた経済苦境に耐えてきたからなのでしょう。
ここでベトナム戦争との類似性に気づかされます。ベトナムでの敗因は、米国の思い上がりにあったのです。曖昧過ぎる戦争の目標、相手国の軽視、自国の軍事力の過信があげられています。米軍イラン戦争の結果、兵器弾薬薬が枯渇しつつあり、他の地域での配備にも支障をきたしており、ウクライナからの軍事支援要求にも対応しきれていません。これで利益を得るのは中国、ロシア、北朝鮮の三悪国家です。イラン戦争で突き付けられたのは、米国神話への疑問です、米国は自国を守ってくれるのかという疑念が湾岸諸国に起こりつつあります。米軍に基地を提供したが守ってくれるどころか、イランからの攻撃にさらされていて、米国に頼る以外のたいおうを迫られています。
米国はイスラエルとの関係であの地域から手を引くことは不可能です。米国内でもイスラエル支援への反対の声がたかまりつつあります、民主党側は言うまでもなく、共和党からもイスラエルのガザ地区における非人道的虐殺に非難の声が高まりつつあります。
最後に、イラン革命防衛隊の効果の弁を挙げます。「アメリカとの戦い方を本格的に学べるような戦争は今までに経験が無かった。この5か月で我々は戦い方を学んだ。思っていたほど米軍が強くないことが分かった。トランプ政権から聞こえてくる言葉よりも真実味があるからだ。」



