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2026年8月29日

                             2026年8月のブログー混迷のトランプ

 今月は、相も変わらず、愚行のトランプを取り上げます。夏枯れ対策ではありませんが、数々の話題を提供してくれる有難い存在です。少し数え上げただけでも、イラン戦争における無策、イランへの追加時制裁、カナダへの追加関税及びカナダに近い五大湖のオンタリオ湖の名称をアメリカ湖と変更を提唱。北朝鮮の金正恩総書記への媚態、IOCの赤根所長への非難等々と数えきれないほどです。これほどのことが立て続けにできるということは、それだけエネルギーがあるということでその面では賞賛すべきではあります。
 この秋、中間選挙を控え、共和党の劣勢が伝えられる中、どうしても勝たなければ自分が危ういという危機感が焦りの発言、行動を引き起こしているのでしょう。議会での下院、上院の構成が最大の問題です。大統領弾劾は、下院の採決の結果で上院に送られ、その3分の2の賛成で弾劾となり大統領職が罷免されます。下院を通過した場合、国民の趨勢で上院の良識が働けば共和党の議員の中から造反が起こりかねません。これを何より恐れているのは明白です。現に支持率は低下してきています。打開策の目玉は対対中国政策で、この秋には習近平主席が訪米してトランプ大統領と会談することが決まっています。中国に農産物、工業製品等、米国製品を大量に購入してもらえば支持率低下の歯止めを期待できます。しかしながら、情勢は中国が有利なことは明白です。
 トランプにとって最大の誤算と言えるのは、イランへの軍事攻撃ではないでしょうか、イスラエルのネタニエフ首相に踊らされて、イランの軍事攻撃に踏み切りました。米国の軍事力をもってすればイラ攻撃による体制転換は容易であると判断し、イランを軍事攻撃し、イランの最高指導者ハメネイ師、革命防衛隊のトップ等最高指導者層を爆殺しました。イランは体制返還すると考えたのでしょうが、イランは役割分担が明確であり、容易に態勢継続を可能にしていました。国家指導者にモジタバ師を選任し、革命防衛隊も新たなトップが選任されましたが以前よりも強硬派が就任したと言われています。
 イラン国民も経済制裁には苦しみながらも、反体制向かわず、苦境に耐えています。長年続いた経済苦境に耐えてきたからなのでしょう。
 ここでベトナム戦争との類似性に気づかされます。ベトナムでの敗因は、米国の思い上がりにあったのです。曖昧過ぎる戦争の目標、相手国の軽視、自国の軍事力の過信があげられています。米軍イラン戦争の結果、兵器弾薬薬が枯渇しつつあり、他の地域での配備にも支障をきたしており、ウクライナからの軍事支援要求にも対応しきれていません。これで利益を得るのは中国、ロシア、北朝鮮の三悪国家です。イラン戦争で突き付けられたのは、米国神話への疑問です、米国は自国を守ってくれるのかという疑念が湾岸諸国に起こりつつあります。米軍に基地を提供したが守ってくれるどころか、イランからの攻撃にさらされていて、米国に頼る以外のたいおうを迫られています。
 米国はイスラエルとの関係であの地域から手を引くことは不可能です。米国内でもイスラエル支援への反対の声がたかまりつつあります、民主党側は言うまでもなく、共和党からもイスラエルのガザ地区における非人道的虐殺に非難の声が高まりつつあります。
 最後に、イラン革命防衛隊の効果の弁を挙げます。「アメリカとの戦い方を本格的に学べるような戦争は今までに経験が無かった。この5か月で我々は戦い方を学んだ。思っていたほど米軍が強くないことが分かった。トランプ政権から聞こえてくる言葉よりも真実味があるからだ。」

2026年7月29日

2026年7月のブログーエマニュエル・トッドの見解

          2026年7月のブログーエマニュエル・トッドの見解

 今月は、その著書がいずれも図書館で数10人待ちとなる売れっ子のエマニュエル・トッドについて、そのユニークな見解、状況判断についてについて述べたいと思います。エマニュエル・トッドは各国の家族制度、識字率、出生率、死亡率等に基づき現代政治、社会を分析し、ソ連崩壊、米国の金融危機、アラブの春、トランプ大統領の当選、英国のEU離脱などを予言し、的中させてきました。そこで、現在の見解、もしくは預言を見ていきたいと思います。なお、ウクライナ戦争に関し、5年後には動員可能な年齢層の人口が激減するからロシアは開戦から5年以内に戦争を終わらせるであろうと予想。2027年2月24日となります。 ウクライナ戦争とイラン戦争は第3次世界大戦であり、その戦争の2つの戦線をなしている。この戦争で米国はロシアに負けている。その根拠はエンジニア数でロシアに劣っているからだとしています。
  現在の主要な戦争であるイラン戦争とウクライナ戦争について、両者は別々の戦争ではなく、第3次世界大戦の「南部戦線(イラン戦争)」と「北部戦線(ウクライナ戦争)」という同じ戦争の二つの戦線と捉えるべきであり、第3次大戦はすでに始まっており、米国はすでにロシアに敗北していると言うものです。人口が米国の半分以下のロシアが米国に勝利しつつあるのは、米国より多数のエンジニアを輩出しているからであり、戦争が長引けば、必要になるのは高価な最新兵器より、大量の安価でシンプルな兵器であり、「久戦」とはこうした兵器をどれだけ多く生産できるかという、生産力の戦いとなり、ロシアが優位に立っているからである。ウクライナ戦争の直前、ロシアとベルラーシのGDPの合計は西側諸国(米国、カナダ、欧州、日本、韓国)の3.3%であったが、3.3%の方が西側より多くの兵器を供給出来たということである。イランも、高等教育の進学率が高く、理系の割合が多く、エンジニア大国である。高等教育終了者のうちエンジニア教育を専攻する割合は米国7%、フランス15%、イランでは30%である。今、真の生産力を示すのはGDPではなく、エンジニア数であるからだと言います。
 また、イランやロシアのエリート層は「集団への帰属意識」責任感を保持し、愛国心となっており、これが国家の重要な資源となっていて、米国より優位にあるとしています。
 ウクライナのロシアへのドローン攻撃には米国が提供する軍事情報が使用され、イランのドローンやミサイル攻撃にはロシアの提供する軍事情報が使われていて、ドローン戦争がウクライナ戦争の形態を再編しています。両方の戦争が過去の二つの世界大戦と比べ、経済戦争の面が強いのは、2つの戦線が緊密に連動しているからであり、北部戦線では米国がウクライナ人とヨーロッパ人を使ってロシアと問題に対峙させている、南部戦線では米国が同盟国であるイスラエルの助けを得てイランと直接対峙しているとのことです。ロシアにとって重要なのは、ウクライナの前線での消耗戦ではなく、南部戦線でイランを支援することにより、西欧を揺さぶり続けることにあると述べています。
 さらに、トッドの見立ては、米国の真の目的は「ロシアの台頭の阻止や」、「中国の台頭阻止」ではなく、欧州と日本の破壊にあるとしています。トッドはヨーロッパ人として米国が欧州を侮辱する光景を日々、目にし、体験し、高市首相を始めとする日本の米国追従は自殺行為であると警告します。さらに日本に対して、米国に従属せずに自立せよ、必要に応じて核武装も考慮すべきであり、イデオロギーよりエネルギー源を重視するべきだ。ロシア、中国、北朝鮮と接近し、忍耐強く対話する必要がある、そうすれば、平和は可能である。
 暑い夏、以上の論点に関してよく考えるのもいいかもしれません。

2026年6月28日

                   2026年6月のブログーイラン制裁のもたらしたもの

 今月は、早期の終結が見込めなない、米国の対イラン戦争で顕著に露わになった事象について各国毎にみていきたいと思います。この戦争はトランプの思い込みに端を発しています。ベネズエラの制裁処置としてベネズエラ大統領を拘束できたのに味を占め、対イラン制裁としてイラン側の最高指導者及びトップの多くのメンバーを殺害しました。予想に反して体制の転覆、情勢の混乱は生じませんでした。イランはホメイニ師の革命後、革命防衛隊等を中心とした強力な権力機構を構築し、維持してきましたので、容易に崩壊しませんでした。また、反体制派も理不尽な米国の行動には反発しています。
・米国は、今のところ戦争による死者数は3人ですが、ガソリン価格の高騰により国民の生活で大きな負担を強いられています。これが当然、政治に跳ね返り、トランプの政策に対する反対共和党への不支持になり、秋に迎える中間選挙の敗北という結果を招きかねません。それを避けるために、トランプはなりふり構わず、イランと交渉を進めようとしています。対イラン戦争を終わらせ、ホルムズ海峡をタンカーが通行できるようになり、石油価格が継続して安価になることが最大の選択肢であると思われます。次期米大統領の座を巡ってバンス副大統領とルビオ国務長官との主導権争いが鮮明化しています。バンス氏は昨年の⁠就任前、海外での戦争を人命と資金の浪​費だと頻繁に批判して‌いました。一方、ルビオ氏は上院でタカ派として名を馳せ、イラン、ロシア、キューバに対してより対決的な姿勢を推し進め⁠てきました。当然、この威力争いはイランへの圧力にマイナスの結果をもたらしています。
・イスラエルは、自国の安全のためイランの核施設の廃棄、およびイランの軍事力を弱体化を狙っており、トランプの言動にも拘わらず、レバノンでイスラエルの民兵組織ヒズボラに全面的攻撃をしかけています。結果として、欧米等を始めてとして、反ユダヤ主義の運動の高揚を招いています。・日本は、石油および石油関連製品の価格上昇で食料品始め、各種製品の値上げラッシュが続いていて、生活水準の低下を招いています。親トランプの高市首相は、ホルムズ海峡の機雷除去のため軍の派遣を要請されています。憲法に触れる問題となり、高市首相はどう判断するのか、トランプ第1の姿勢はそろそろ辞めるべきでしょう。
・ウクライナは、米国がイラン戦争のため、軍備の支援、供給が滞っているため、やむをえず、自国での武器の生産及びドローン使用による戦闘態勢へと戦術を大幅に変更しました。今のところ、功を奏して、ロシア軍の攻撃を押留める及び反攻することができるようなりました。特に、ドローンを使用した戦闘態勢の編成は画期的なもので、今後、戦闘における各国のモデルとなりうるものでしょう。これはNATOにとっても大きな財産となりえます。
・イランは米軍の度重なる爆撃で人命を含め、大きな損害を被っています。さらに、サッカーのワールドカップ戦でも大きな差別を受けています。宿泊の場所、練習時間等でハンディキャップを負わされています。これも米国の指示によるようです。スポーツに国境はないと言うのは綺麗ごとにすぎないと言うことを示しています。また、今回の紛争を通じて、イランはホルムズ海峡の重要性を再認識し、通行料またはサービス料として徴収することのメリットを知ることになりました。この戦争がイランにもたらした極めて大きな経済効果であり、イランは今後この権益を死守することになるでしょう。
 これらの愚かな事態が早期になくなり、平和で落ち着いた状態が回復するよう願いたいものです。

2026年5月31日

2026年5月のブログー継続するウクライナ戦争

 2026年5月のブログー継続するウクライナ戦争

 2022年2月24日に勃発して5年目を迎えたウクライナ戦争は、直ぐ終わると思われたにもかかわらず決着がつかずに続いています。攻めるロシアに力がないのか,耐えるウクライナが強いのか、イラン問題で表舞台から少し隠れていますが激しい戦闘は継続しています。現状を米国との関連で取り上げてみたいと思います。

 エマニュエル・トッドなどの識者は、米国及びウクライナ、西欧の敗北と言います。米国のパトリオットなどの武器の生産は停滞しているようで、これは、技術者の不足で生産力が落ちているせいである、ロシアは、技術者数が多く、経済制裁を受けながらも兵力、武器の生産が増大しており、平均年齢の向上も見られ、ロシアの優位性が顕著であるとされています。しかし、ここまで持ちこたえているのに敗北といえるのでしょうか。

 ウクライナの健闘の要因は、ドローンの活用にあると言えるのでしょう。ドローンの開発と戦闘への投入により、戦争の形態を一変させたのだと思われます。ロシア軍に対して劣性であったがドローンの大量投入により、ロシア軍の進撃を止めると共に、ロシア領内への攻撃によってロシア軍の戦力に大打撃を与えて、奪われた領土の奪回に成功しています。イラン紛争においても、イランの格安のドローンが高価な米軍の新兵器トマホーク等に十分対抗して、そのコストパフォーマンスで圧倒しています。

ドローンは戦術、戦闘に革新をもたらしました。今後は新しいドローン戦術の新たな構築(およびその成否)が今後の戦局の行方を握ると考えられています。ウクライナは、ドローンの生産とその戦術を西側諸国及びその他に販売できるハード及びソフトの財産を獲得したことになり、今後の戦闘の継続でその内容を進化させていくものと思われます。話は脱線しますが、ウクライナの汚職問題は無くならないようですね、国民性なのか民主化度が低いのか、古いスラブ体質から抜け出せていないようです、これではEU 加盟等も難しく、加盟しても問題を引き起こし続けることになると思います。

 ウクライナ侵略のロシアへの抑止力低下が懸念されています。というのも、米国の対イラン攻撃にEUが積極的に協力しなかったのは当然のことですが、トランプは激怒してNATO貢献を大幅に削減するとしました。削減対象は戦略爆撃機、駆逐艦、攻撃型ドローンなどであり、駐留米軍も削減されます。米国の政策に一貫性が見られず、一方を支援しながら、他方で援助を削除しています。非常にプラグマティックな考え方で、付き合わされる国はたまったものではありません。これが今のアメリカの外交であり、国策なのでしょう。大国の動きとしては空しさを感じさせられます。このような状態が中間選挙結果まで、およびトランプの任期一杯続くのかと思うと、国の理性とは何かと考えたくなります。

 ウクライナ、イラン、台湾は軍事力や経済の絶対的な規模では明らかに弱者ですが、「弱さ」こそが、独自の強烈な防衛本能を生み出す原動力になっているといわれています。弱いが故にしぶとく戦うと言うものも、なるほどと思われました。弱くても義に照らして粘り強くやってもらいたいものと思います。対する米国の位置づけは、ニヒリズムに陥ったプロテスタンティズムの危機の国と位置付けられるそうです。頭が偏った億万長者の国である米国は内戦に入る懸念があるとされます。このため、トランプは戦争か内戦かの選択を迫られ、米国は地球上で最も大きな不安定ゾーンになっているともいわれています。米国のこの秋の中間選挙までの動き及びその結果には目が離せません。

2026年4月29日

2026年4月のブログートランプは何枚舌

    2026年4月のブログートランプは何枚舌

 今月は対イラン戦争で顕著にみられるトランプのその場限りの発言について、一体何枚舌なのかを中心に見ていきたいと思います。発言の場として、SNS2利用しているので、その内容の一部を見て見ます。

 米国とイランの休戦協定は4月7日(ワシントン時間)に始まりましたが、パキスタンのイスラマバードでの休戦協定は合意なく終わりました。休戦協定は4月22日に終わる予定でした。時間が迫る中での発言が日々変わりました。4月17日(金曜日)の午後、トランプは、「イランはすべてに合意し、濃縮ウランの撤去について米国と協力する。米国が濃縮ウランを引き取る」更に「イランがヒズボラやハマスのような、米国がテロ組織とみなす大理勢力への支援を停止することにも同意した」と述べています。戦争終結は目前の様で、市場は歓迎し、株価は下がった値を大幅に戻しました。

 その数時間後、イラン外務省の報道官は声明を発表し、「濃縮ウランはイランの国土と同様に神聖であり、いかなる状況でも移転されることは無い。米国へのウランの移転は選択肢ではない」と、トランプの発言を否定しました。 4月17日(金曜日)の夜、「イランとの間に重要な相違点はあまり多くない」と語りました。イランとの間に合意に向けての立場に依然大きな隔たりがあるのではないかと問われると、トランプは「まあ、あるかもしれない。様子を見よう。もしあるなら解決しなければならない。しかし、そんなに大きな違いはないと思う」と急にトーンダウンさせました。

 4月19日(日)の午前8時、トランプはFOXニュースに対し、「もしイランがこの合 意に署名しなけれ国全体が吹き飛ばされる」と語りました(正に狂ったトランプの発言です)。金曜日の「すべて合意した」という発言と矛盾する発言をしています。トランプはSNSで「我々の提案を受け入れなければイランのすべての発電所とすべての橋を破壊することになる」と再びイランを威嚇する発信を行っています。こは、交渉ではなく脅迫です。

 4月20日の月曜日の朝、もしイランとの停戦が失効すれば「爆弾が爆発し始めるだろう」と語りました。

CBS ニュースは、トランプの最近の相反する発言は、政権が出口戦略を模索する中で、戦争を取り巻く混乱の大きさ話浮き彫りにしている」The New Republicは トランプのソーシアルメディア投稿への依存が、イランとの交渉に悪影響を与えていると指摘しています。

トランプの発言にはイスラエルの諜報機関モサドの高官も手を焼いるようです。「トランプの心の動きは30分で180度変わることがある。こういう常軌を逸した人間の心の動きをインテリジェンスの技法では掴めない」と嘆いているそうです。

 最近で多少ほっとするニュースは、ハンガリーで長年強権的政治を敷いていたオルバン首相が4月12日の総選挙で199議席中、138獲得した野党に敗れ退陣することになりました、この結果、長年の懸案のEUウクライナ支援が可決されました。ささやかながら嬉しい事態です。

 このような事態において、日本の位置はどうなんでしょうか、イランにもパイプがあると言われながら、積極的に活用し、表に出ようとする気配が見えません。ますます高市首相はトランプに黙従することが最善の道と考えているのでしょうか、国内での威勢のよさが見られないのは残念と言えます。

2026年3月26日

2026年3月のブログー対イラン戦争

 2026年3月のブログー対イラン戦争

 今月は米国、イスラエルの対イラン戦争について述べたいと思います。米国は、イスラエルに煽られてイランに先制攻撃を仕掛けました。目的は核開発の抑止及び既存の核関連設備の廃棄のようです。自分たちは開発を続けながらロシア、中国の様な大国は良い,イランはだめ、北朝鮮は核保有しながら、今回は攻撃対象にしないと言う極めて勝手な判断です。要するにイスラエルにとっての脅威を排除しようということなのでしょう。

自分たちの勝手と思える理由付けで、イスラエルと米国はイランを攻撃しました。

 イランが攻撃されるということはホルムズ海峡の航行が脅かされるということになり、中東の原油を世界に運送することが不可能になることを意味し、それが原油価格の高騰として現れつつあります。

 この間、イスラエルはイラン指導者を相次いで殺害しました、最高指導者のハメイネ師を始め、安全情報トップのラリジャニ氏、国防相、情報相とイランの中枢部に壊滅滅的打撃を与えました。イスラエルの諜報活動は旧ナチス幹部の追跡で示されたように驚異的な能力を示しています。

イランへの攻撃で、中国とロシアは利を得ています。中国はイランの敵対国ではないので、ホルムズ海峡を自由に通行出来ます。ガソリンの高騰の心配はありません。ロシアは制裁の一部解除で石油の輸出により利益を得、これをウクライナ呼応g期の武器の購入に利用しつつあります。

 米国はイランへの攻撃により、ガソリン価格んの高騰、株価の下落、戦死者の増加で国内の不満が増大しつあります。これはトランプが秋の中間選挙をにらんで最も恐れる事態を引き起こしつつあります。トランプの支持率も36%という低い支持率を示し、各種選挙で民主党に敗れつつあります。

 この事態に対して、米国が中東戦争終​結を目的とした15項目の計画をイランに送​付したと明らかにしています。これに対し、米国の停戦案については「過剰な要求だ」と批判しています。イラン当局者は、イラン側の条件は、「侵略や暗殺行為」の完全停止▽戦闘再開を防ぐ仕組みの確立▽賠償金支払いの保証▽親イラン武装組織を含む地域全体の戦線での戦闘終結▽ホルムズ海峡で主権を行使する権利の承認――の5項目。イラン高官は「停戦は我々が考える条件と時期でのみ実現する」と強調。条件が満たされない限り「敵に大きな打撃を与える」と述べ、徹底抗戦の構えを示しています。米側の停戦案とは隔たりが大きく、交渉は難航が予想されます。

 一刻も早く、イランに極端に不利でない条件で戦闘が終結することを願いたいです。それと共にウクライナの戦闘も、トランプの勝手な判断で不利な条件で戦争終結にならないよう望みます。

 3月は桜の季節です、桜の花を眺めて瞬間的に平和を味わいましょう、また、3月16日は吉本隆明の死後14回忌です。また、少し良いニュースもあります。ウクライナ問題の権威である小泉悠氏が一般社団法人Deep Dive を設立。これは非営利の民間インテリジェンスの組織で映像画像分析を行い、中国、北朝鮮、ロシ

アの関連映像を捉え、民間人避難広告を出せるようにするとのことです。これで安心材料が一つ増えました。

2026年2月27日

  2026年2月のブログー冬期オリンピック

 今月はミラノ・コルティナ冬期オリンピックが開催されましたので冬期オリンピックましについて述べたいと思います。日本勢は健闘し、過去最多の24個のメダル(金5、銀7、銅12)を獲得しました、出場選手に敬意を表したいと思います。オリンピックは出場するのも大変でしょうが、メダルを獲得するには更に才能が必要ではないかと思われました。冬季オリンピックと言えば、スキー、スケート、ジャンプでしたが、今はスノーボード、フリースタイルスキー、カーリングと新種目が増えています。結果だけはフォローして、一喜一憂していた次第です。

 冬期オリンピックを振り返ってみると、最初のメダル獲得は1956年コルティナダンペットのスキー男子回転で猪谷千春選手が銀メダルでしました。この時は初ということで国中大騒ぎをしました。その時の1位はトニーザイラー選手で黒い稲妻と言われ、歌を歌い映画に出演し、日本でも俳優並みの人気でした。1972年の札幌オリンピックのスキージャンプで、笠谷選手、金野選手、青地選手の3人が金、銀、銅の3部門を独占しました。この時の熱狂ぶりは忘れられないものです。1988年カルガリーオリンピックでは橋本聖子選手が出場種目全て入賞という快挙を成し遂げました。その後の大会でも活躍した選手はいましたが、初期の印象の強さにはかないません。

 今大会で特に印象に残ったのは、言うまでもなくリク・リュウのフィギュアペアでした。三浦璃来・木原龍一組はフィギュアスケートペアで、ショートプログラムの5位からフリーで世界歴代最高点をマークして大逆転で金を獲得しました。これには日本中が驚き、この話題でもちきりとなりました。今後、日本の冬のオリンピックの偉業として末長く語られて行くことでしょう。喜ばしく誇らしいことです。これには、おまけがついていて、所属チームの社長が2人の偉業を讃えて、2人に2000万円の報奨金を出すそうです。やはり勝者への功労金を出すのは当人、後輩たちの励みになるものだと思われます。次回の冬季五輪はフランスのアルプス地方で開催されます。選手には次回大会には今回以上成績が挙げられるよう頑張ってもらいたいものです。

 五輪に夢中になっている最中でも忘れてはならないことが進行中でした。ロシアのウクライナ侵略は、2月24日で4年もの長期に亘ることになります。1年程度で終わるかと思っていたのがずいぶん長引きました。原因はプーチンの領土獲得の貪欲さです。トランプは即停戦させてみせると大口をたたいていましたが、ロシア寄りの姿勢を変えず、自分の利益を考えるだけで交渉もうまくいっていません。戦闘は終息の兆しを見せず、消耗戦の様相で、戦闘員と共に民間人の死傷者数も増加しています。互いに、ミサイル、ドローン等を使用してのインフラ攻撃が増えているため、民間人の生活に支障をきたしています。特に、電力不足、燃料不足は極端に寒い国の生活には大変な負担だろうと思われます。プーチン、トランプ、習近平の3悪人には、できるだけ早期の退場を願いたいものです。

2026年1月27日

         2026年1月のブログー新年よりトランプ劇場の開幕

 2026年は平穏な年をと願ったのですが、ベネズエラ大統領の拘束、グリーンランドの領有宣言という驚くべき問題が連続してニュースになっています。ウクライナ戦争終結、ガザの停戦等が持ち越しで未解決であるにも拘わらず、このような事態はトランプ以外に引き起こせません。
 ベネズエラ大統領は、米軍による大統領官邸の急襲後、夫人と共に拘束され、米国へ連行されました。キューバ兵が中心の護衛部隊は多数殺傷されたが、関与した米側に一人の死傷者も無いというパーフェクトな作戦でした。米国に輸出される麻薬フェンタニルの流れを根絶すると言うのがその理由で、国際法上許されない行為です。これに対する国際世界からの反発は中南米諸国を中心に挙がっていますが今一つ弱いものです。ベネズエラが独裁国家だったこともあり、その声があまり響きません。中南米諸国にとって、米国の支配は嫌だが、経済的困窮、福祉の困窮も嫌という複雑な心境にあるようです。中国、ロシアもベネズエラの支援国ですから当然米国を非難すべきですが黙認に近い状態です。トランプの真の狙いは、ベネズエラの石油の利権が狙いで、その利権を中国に奪われているのを良しとしないための行動だとされ、米国では石油大手がその利権の分配に着手しています。資源があることは藷刃の剣ということになりそうです。
 次の驚くべき事態は、トランプのグリーンランドの米国領有宣言です。現在は、デンマーク王国の自治領となっていますが、グリーンランドを米国の領土とすると一方的に宣言しました。この領土獲得宣言に根拠はありません。グリーンランドはロシアに対する戦略的要所であり、レアアース等の鉱物資源に恵まれているためトランプが手を出したのです。事態は、米国とNATOの非難合戦になりましたが、今のところトランプもトーンダウンして、グリーンランドの一部のみを米国のものとすると言うことになりつつあるようですが、英仏と米国の非難合戦はロシアと中国を喜ばせることになるでしょう。
今回のこのようなトランプの行動の原因は、この秋の中間選挙を意識してのことだと言われていす。昨年末からの知事選挙等で共和党は民主党に連敗しており、このまま中間選挙で共和党が敗れることになれば、議会でトランプの行動が承認されず、トランプの弾劾裁判にも結び付きかねません。そうなれば、トランの傍
弱無人な行動も認められなくなる可能性があり、焦った行動をしていると言われています。
 他でもトランプの行動は、利権まみれなのが顕著です。ガザの停戦、復興が停滞していましたが、漸く動き出したようです。その実態はガザに米国の不動産会社が大量のリゾートマンションを建て、リゾート地として金を稼ぐためのようです、戦争で被害を受けたガザの人々のことは無視しし、まさに暴君トランプの行動を如実に示しています。
 トランプは米国がWHOを始めとして 多くの国際機関から脱退することを指示しました、これらの機関は米国の資金で賄っており、今後その運営に支障をきたすことになるでしょう。これが新しい米国の政策なのですからやむを得ないのでしょうが、何とかしてほしいものです。

2025年12月30日

                             2025年12月のブログー今年を振り返る

 早いもので、2025年も終わりを迎えようとしています。年齢と共に感受性が鈍くなるのか、思い出に残ることが少なくなってきています。しかしながら、親しかった友人が亡くなったことには寂寥感を抱きました。離れていても何となく元気かと気にかけていた友人が、同じ病で自分は手術で生き延び、検査を受けずに大丈夫だと言っていたのが、あっという間に亡くなってしまいました。年寄りにはきつく感じられます。
 一年を振り返る上で良い本が出版されたかどうかは社会の知性を映し出す重要な指標になります。図書紹介の読書新聞、週刊読書人が恒例の今年の収穫として各界の識者から3~5冊の本を取り上げられます。6月と12月の2回行われます。以前は、複数の人が取り上げる著書がいくつかありましたが、不作が標準化し今年も2点ある程度でした。そのうちの1冊は、四方田犬彦の「三島由紀夫を見つめて」で、私も読みました。490頁の厚い本ですが、期待していたのとはほど遠いものです。中でも本人が力を込めた哲学小説「三島由紀夫、パゾリーニに会う」は今一つでした。四方田氏のパゾリーニといい、蓮見重彦のコダールへの偏愛といい、映画狂には監督への偏愛がるようです。私にとっては、吉本隆明全集38巻が無事完結したことが何よりの収穫で、嬉しかったです。
 今年は高市早苗氏が日本の初めての首相に選ばれました、それなりにいいことかと思われますが、業績も上げていないのに期待値で高い支持率を獲得しているのは、私には嘆かわしいことと思われます。願うべきは、この支持率を背景に立派な業績を残してもらうことです。
 世界に目を向けると、パレスチナ戦争、ウクライナ戦争、当事国にとっては悲惨な結果で終わろうとしています。要するに世界は他国の面倒をみることはできない、それは物質的も理念的にも無理だと言うことを言によって証明したことになります。大国の利害の前に、その意図に従わなければ、存在を抹殺するという何世紀も前から繰り返されている蛮行がこの世紀に横行しています。人類の理性の連続的進化はいったいどうなったのでしょう。今の世界は、トランプ、習近平、プーチンの3悪によって牛耳られています。特にトランプのベネズエラのタンカー封鎖、特殊作戦による漁船の攻撃は前世紀的帝国主義で、今時許されるはずはないことです。日本も含め。他国は沈黙しています。これら3悪がなくなっても、これを引き継ぐ小悪が現れ縮小再生産されながら、引き継がれるのでしょう。
 週刊金曜日の12/19日号の表紙に日本のジャズの殿堂、新宿ピットイン60周年として山下洋輔のピアノ演奏の写真が出ていました。もう60年になるのかという思いです。自分の若いころに、ジャズを試しに聞きに行ったことから始まり、山下洋輔、中村誠一、森山威男のトリオに魅了されました。3人は駆け足で低い舞台に上ると、力一杯の、音楽でやるサッカーと称される演奏で観客を圧倒していました。特に山下洋輔のピアノはまるで打楽器のような激しさで、この魅力に取りつかれ良く通いました。懐かし思い出です。現在、83歳の山下は、今年で演奏活動を休止して休養を取るそうです。一方で、先輩の渡辺貞夫は92歳で来年もビッグバンドの演奏を予定しています。山下にも早期の復帰を願いたいです。
 最後に今年一番良かったこと、2名がノーベル賞に選ばれたことです。また、亡くなられて最も惜しまれるのは、長嶋茂雄氏でしょう。
 来年は真の平和がこの世に実現することを願っています。

2025年11月29日

       2025年11月のブログー出版業界の低調下でも面白かった本の紹介
 今月は改めて論壇・出版業界の低調ぶりについて見てみたいと思います。電子媒体の普及により、紙媒体の出版業界は急速に衰退しつつあるのは周知の事実です。我々が学生の頃、日本読書新聞、週刊読書人、図書新聞と3紙が競争し、雑誌より早く安保闘争の状況に対応した、対談、評論を掲載しながら、先鋭性を競っていました。読者に、次は何かと期待を抱かせるものでした。日本読書新聞の廃刊は、嶋中事件の際、論壇の識者からの断固戦えとのアドバイスにも拘らず、右翼の恫喝に屈したことや、新左翼運動の急速な衰退、活字離れによるものでした。
 書籍の案内を行う、図書新聞も来年3月に廃刊となることになる一方で、雑誌「世界」が、この12月号で1,000号を迎えました。そのこと自体は目出たいことかもしれません。その内容について、テーマも著者も私の興味を惹きません。文芸春秋については、テーマに釣られて、目を通す程度です。
中央公論(右翼的でなく、左翼的ともいえる)もぱっとしません。これは、読者に届くテーマを設定できてないこと、魅力的な書き手が不在であることが原因と思われます。昔は、丸山眞男、鶴見俊輔、清水幾多郎、竹内実等、その意見に賛同しかねても、読ませるだけの力が文章に感じられました。論壇のエースが居なくなり、また論壇そのものが不在となっているかもしれません。寂しい限りです。懐古趣味的にエースを挙げるならば、吉本隆明、埴谷豊、谷川雁、黒田寛一、村上一郎等、それなりに面白い人がいました。今では、このような興味を引く人がいなくなったのは極めて残念です。これは、人を育てる論壇やサポートする出版界が弱体化したせいでしょう。さらに、興味を持つ若者が激減したせいもあります。少ないながらも、核マル、中核派に所属する若者は存在し、機関誌は継続して発行されていますが、所詮力不足は否めません。これに反し、右翼系の諸雑誌は、高市首相誕生万歳の記事にあふれて、活況を呈しています、選挙で右派が進出するのはこれらの基盤の違いかと感じます。
最近は特に、新聞、雑誌、書籍を読む人がいなくなりました、列車の中でも新聞、雑誌に目を通しいる人はほとんど見かけなくなりました。どの媒体から情報を得ても同じとは言えますが、紙媒体でなければ、じっくり考えることができないと思われますが、今の人たちはその必要性を感じていないのかもしれません。
 こう嘆きつつも、本当に好きでたまらないから書くと言著者の本に出合うとほっとします。
最近読んだ本で蓮見重彦の「ショットとは何か」「日本映画のために」は、著者が心の底から映画が好きなのが伝わって来て、思わずページが進んでしまいます。昔いた淀川長治氏の映画好きを思い出させてくれます。氏は本当に心の底から映画が好きで、映画について喋ること、が好きでたまらない様子で、はたから見ていてもこちらまで引き込まれてしまったのですが、蓮見氏にもそれが感じ取れます。
ヘンリー・ジーの「人類帝国衰亡史」は、図書館の新刊書のコーナーにあり、手に取りました。著者は古生物学及び進化生物学者です。ホモサピエンスの歴史を人類の発生から進化について書いているのですが、表現が生き生きとしていて休むことなく読ませて売れる内容です。この種の本は無味乾燥で途中で投げ出すのが通常ですが、著者の人類の進化にする暖かい眼差ししが感じられ、それで次はどうなるのと頁を追い続けることになりました。この本はハラリの「サピエンス全史」より、面白かったです。
中山元の「対話と論争で読む哲学史入門」も著者の幅広い知識と心配りで安心して読める哲学入門書でした。この種の本は、通俗的すぎて読み進められないものですが、この本に関しては、テーマ、内容共にレベルが高く、引用本も読んでみたくなりました。読書って本当に面白いものです。
 追加で、吉本隆明全集38巻が完結しました、11年間かかりましたが、ファンにとっては夢のような話です。全集が出ると、その思想が検討されやすくなるといわれています。生前、吉本も全集はでればいいけど、無理だなと思うと言っていたけれど、きっとこ完結の快挙を喜んでいると思われます。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


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