2021年2月28日

2021年2月のブログ ― コロナと五輪

2021年2月のブログ ― コロナと五輪
2度目の自粛宣言が出された後、コロナの拡大は小康状態にあり、ワクチンの接種も始まりました。
また、五輪会長の森氏の女性蔑視発言により会長交代となりました。これらについて取り上げたいと思います。
 先ず五輪会長問題です。女性蔑視発言後、森氏は国内外から非難を浴びて、やむを得ず辞表を提出し、後任に川渕氏を推薦しました。しかしながら、この選択が密接政治だということで更なる非難を浴び、川渕氏も辞退しました。その結果、橋本五輪相が 後任に決まり、無難な選択になったといえます。ただ、新任者が本当に適切な人であるかといえば、時間がない中、消去法で決められた感が否めません。
決まったからには重責を全うしてもらいたいです。
 人事問題もさることながら、五輪の開催実施の方が問題と思われます。開催を前提に進行させようとしていますが、果たして最良の策かどうかを再考する余地があります。新型コロナが収まっていなての判断を下さなければならなくなっています。世論調査では国民の開催反対の声が圧倒的に多いにも関わらず、政府は強硬開催しようとしています。強硬開催の理由を明確にして国民を納得させる必要があります。
 新型コロナに関してはワクチンの接種が始まり、多少明るい兆しが見え始めたかと思われました。しかし、日本においては、他国に比べてワクチン対策の遅れが目立ちます。例えば、供給量の問題が発生していて政府の対応の不味さが指摘されています。供給量のの確保は人の命を 預かる政府の最大の責任であると思われます。英国ではコロナの感染拡大への初期対応で遅れましたが、ワクチン接種を早い段階で実施しました。イスラエルでは、首相が先頭になって製薬会社の幹部と交渉してワクチンの十分な確保を行い、接種を行ったようです。わが国の政府は、言葉だけで目に見える実質的行動を行っていないことよくわかります。
また、首都圏除く6府県に緊急事態宣言の解除されましたが、菅首相の会見がありませんでした。このような場合、他の国では首脳が声明を出すのが通常です。菅首相は長男が総務省の高官を接待した問題で批判にさらされているためと思われますが、一国のトップとして責任ある態度とも思われません。
 コロナ禍を通じて感じるのは長期的視点のなさでしょう。ステイホーム、テレワーク、オンライン授
業。これらは短期的に見ればやむを得ないのでしょうが、長期的には家庭環境による格差拡大をもたらしかねません。これらの格差をどう埋めるかの手当てとセットになって行わなければならいもののはずです。これらの教育を適切に受けられるかの差によって高校、大学への進学にも差が表れ、生涯年収にまで影響を及ぼしかねません。必要なのは、現実を直視し、変えるべきもの変えてはいけないものを見極める必要があります。パンデミックが終わった後に大切なものを失ったと気が付いても取り戻すことができないからです。
 新型コロナは多くの不安をもたらしていますが、不安を排除することなく不安と折り合いをつけるこ
とが必要なのではないでしょうか。早期ワクチンの接種によって新型コロナが早期に落ち着きニューノ
ーマルから脱却できることをからを願います。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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