2015年7月 9日

6月のブログーバッハコレギウムジャパンを聴く

6月のブログ ―バッハ・コレギウム・ジャパンを聴く

今月は、調布音楽祭の一環として演奏された「バッハ・コレギウム・ジャパンの『四季』華麗なる協奏曲の夕べ」を聴きに行きましたのでこれについて述べたいと思います。バッハ・コレギウム・ジャパンは日本を代表するオルガン、チェンバロ奏者の鈴木雅明が日本の各楽器のスペシャリストを集めて1990年に創設したバッハ等バロック音楽を専門とするオーケストラ及び合唱団です。バッハを当時の楽器や方法で演奏する古楽団体です。

2014年第45期サントリー音楽賞を受賞しています。最近では、国際的活動の幅を広め世界各地のフェスティバルに参加し、好評を博し、その活動の幅を広めています。録音活動も旺盛で協会カンカータシリーズは2013年2月に全曲録音が完了し世界的に希な業績と評価されています。

音楽会には年数回、足を運んでいましたが、交響曲、ピアノ演奏が主でした、今回はバロック音楽を生で聴くということで期待して出かけました。曲目はビバルディの四季、ヘンデルのオルガン協奏曲、バッハの2つのバイオリンのための協奏曲、マルチェッロのオーボエ協奏曲等です。

CDでは四季は幾度となく聴いていましたが、生で聴くと聴き慣れた音を各演奏者がどのようにし演奏しているのかがよく分かりこれであの音が出るのかと感心して聴きました。生の演奏では、音の幅というか艶というものを実感できました。オルガンもパイプオルガンと違い高い音が出るので最初は何の楽器を弾いているのか当惑したほどです。

曲目では、バロック音楽でも聴き慣れたバッハが演奏されたときはほっとしました。バロック音楽でもその作曲者によって曲から受ける感じが大きく変わるのを実感しました。演奏家では寺神戸亮がコンサートマスターを務めていますが、CDでは何度か聴いていましたが生では初めてで、勝手に懐かしい人に出会ったような気分にもなりました。

四季では4シーズン毎にそれぞれ主役が交代して演奏し、聴衆の喝采を浴びていましたが、最後の冬では寺神戸亮が勤め、余裕を持った演奏で貫禄を示していました。

オーボエの演奏も生で聴いてみて、得も言われぬその音色の素晴らしさに圧倒され、CDではその音色の一端が伺えるに過ぎないと生の素晴らしさを改めて実感できました。その昔、NHK FM「朝のバロック」、解説者の服部幸三氏がオーボエの繊細な音を出すには、オーボエの口の部分は竹で出来ていてこれを丹念に削って使用し常に百本くらいは準備しておくのだという解説を思い出しました。

全体の雰囲気はアットホームでほのぼのとしたものが伝わりました。これはリーダーの鈴木雅明の人柄、リーダーシップによるものでしょうか。また、鈴木雅明の息子の鈴木優人もメンバーでチェンバロとオルガンを演奏していました。鈴木優人は、調布音楽祭のエグゼクティブ・プロデューサーを勤めていてその役割も演奏の合間に果たしていました。この親子の役割分担も全体のまとまりを良くしているようでした(別の日に親子のチェンバロの競演があったようです)。

次は鈴木雅明が推奨するバッハの「ミサ曲ロ短調」の生演奏を聴きたくなりました。私は「マタイ受難曲」ガバッハの中で1番好きで繰り返し聴いていますが、鈴木雅明は「ミサ曲ロ短調」を隅々まで凝らされた建造物に例え、遠くから眺めれば揺るぎない大聖堂のようだが、近寄れば複雑なモザイク模様が絡み合い、細部まで興味が無限に尽きないと評しています。是非この曲を鈴木雅明の演奏で聴いてみたくなりました。

ところで、バッハの良さはどこにあるのでしょうか。バッハは常々音楽は楽しくなければならいと言っていたということです。それが何百年という年を経て現在にも伝わって来るからでしょうか。バッハを聴くと心が和みます。どの曲も好きですが特に好きなのは、マタイ受難曲、無伴奏チェロ組曲、無伴奏バイオリン組曲等です。聞く音楽に迷ったらバッハというのが私の流儀です。バッハを聞いたことない人も是非、聞いてみると、その素晴らしさの虜になること請け合いです。

 

2015年7月 9日

6月のブログーバッハコレギウムジャパンを聴く

6月のブログ ―バッハ・コレギウム・ジャパンを聴く

今月は、調布音楽祭の一環として演奏された「バッハ・コレギウム・ジャパンの『四季』華麗なる協奏曲の夕べ」を聴きに行きましたのでこれについて述べたいと思います。バッハ・コレギウム・ジャパンは日本を代表するオルガン、チェンバロ奏者の鈴木雅明が日本の各楽器のスペシャリストを集めて1990年に創設したバッハ等バロック音楽を専門とするオーケストラ及び合唱団です。バッハを当時の楽器や方法で演奏する古楽団体です。

2014年第45期サントリー音楽賞を受賞しています。最近では、国際的活動の幅を広め世界各地のフェスティバルに参加し、好評を博し、その活動の幅を広めています。録音活動も旺盛で協会カンカータシリーズは2013年2月に全曲録音が完了し世界的に希な業績と評価されています。

音楽会には年数回、足を運んでいましたが、交響曲、ピアノ演奏が主でした、今回はバロック音楽を生で聴くということで期待して出かけました。曲目はビバルディの四季、ヘンデルのオルガン協奏曲、バッハの2つのバイオリンのための協奏曲、マルチェッロのオーボエ協奏曲等です。

CDでは四季は幾度となく聴いていましたが、生で聴くと聴き慣れた音を各演奏者がどのようにし演奏しているのかがよく分かりこれであの音が出るのかと感心して聴きました。生の演奏では、音の幅というか艶というものを実感できました。オルガンもパイプオルガンと違い高い音が出るので最初は何の楽器を弾いているのか当惑したほどです。

曲目では、バロック音楽でも聴き慣れたバッハが演奏されたときはほっとしました。バロック音楽でもその作曲者によって曲から受ける感じが大きく変わるのを実感しました。演奏家では寺神戸亮がコンサートマスターを務めていますが、CDでは何度か聴いていましたが生では初めてで、勝手に懐かしい人に出会ったような気分にもなりました。

四季では4シーズン毎にそれぞれ主役が交代して演奏し、聴衆の喝采を浴びていましたが、最後の冬では寺神戸亮が勤め、余裕を持った演奏で貫禄を示していました。

オーボエの演奏も生で聴いてみて、得も言われぬその音色の素晴らしさに圧倒され、CDではその音色の一端が伺えるに過ぎないと生の素晴らしさを改めて実感できました。その昔、NHK FM「朝のバロック」、解説者の服部幸三氏がオーボエの繊細な音を出すには、オーボエの口の部分は竹で出来ていてこれを丹念に削って使用し常に百本くらいは準備しておくのだという解説を思い出しました。

全体の雰囲気はアットホームでほのぼのとしたものが伝わりました。これはリーダーの鈴木雅明の人柄、リーダーシップによるものでしょうか。また、鈴木雅明の息子の鈴木優人もメンバーでチェンバロとオルガンを演奏していました。鈴木優人は、調布音楽祭のエグゼクティブ・プロデューサーを勤めていてその役割も演奏の合間に果たしていました。この親子の役割分担も全体のまとまりを良くしているようでした(別の日に親子のチェンバロの競演があったようです)。

次は鈴木雅明が推奨するバッハの「ミサ曲ロ短調」の生演奏を聴きたくなりました。私は「マタイ受難曲」ガバッハの中で1番好きで繰り返し聴いていますが、鈴木雅明は「ミサ曲ロ短調」を隅々まで凝らされた建造物に例え、遠くから眺めれば揺るぎない大聖堂のようだが、近寄れば複雑なモザイク模様が絡み合い、細部まで興味が無限に尽きないと評しています。是非この曲を鈴木雅明の演奏で聴いてみたくなりました。

ところで、バッハの良さはどこにあるのでしょうか。バッハは常々音楽は楽しくなければならいと言っていたということです。それが何百年という年を経て現在にも伝わって来るからでしょうか。バッハを聴くと心が和みます。どの曲も好きですが特に好きなのは、マタイ受難曲、無伴奏チェロ組曲、無伴奏バイオリン組曲等です。聞く音楽に迷ったらバッハというのが私の流儀です。バッハを聞いたことない人も是非、聞いてみると、その素晴らしさの虜になること請け合いです。

 

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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