2013年8月 3日

7月のブログー真夏のジャズ

    7月のブログー真夏のジャズ

 

 新聞で日比谷野外音楽堂で夏のジャズフェスチバルが復活という記事を見て、昔の暑いジャズの思い出がよみがえりました。

60年代後半から70年代にかけて学生運動等、政治の季節にモダンジャズが体制への不満、変革を求める若者のるエネルギーの源として一つのシンボルとして流行しました。

私も平岡正明のジャズは革命であるであるとして "どんな感情を持つことでも、感情を持つことは、つねに、絶対的に正しい"という有名な冒頭から始まる「ジャズ宣言」等に触発され、ジャズのもつ破壊へのエネルギーや、組織論としてジャズのグループ編成は面白いと感じ、ジャズを聴くことにのめりこみました。ジャズといってもモダンジャズ、前衛ジャズがその対象でした。渡辺貞夫、日野照正、山下洋輔がその主力でした。山下洋輔こそがジャズだと、新宿のジャズ喫茶ピットインに通いそのトリオの熱演に酔ったものでした。

学生運動とジャズと言われてもぴんと来ない方も多いかもしれませんが、山下洋輔のパフォーマンスは特別でした。早稲田大学の学園紛争の中、大隈講堂を確保することが派閥の勝利を意味する中、山下洋輔は、対立する派閥に押されてピアノを講堂に持ち込み演奏するということを実行しまし、演奏中は対立する派閥もそのエネルギーに圧倒されて沈黙して聴いていたということです。この時の演奏は「ダンシング古事記」という私家版レコードに残されています。

この頃、日比谷野外音楽堂で夏のジャズフェスティバルが行われました。真夏の日が照りつける中、上半身裸になって10時間以上にわたり、次々と繰り広げられる演奏を聴ききました。各ジャズグループがラフなスタイルで思い思いの演奏をする中、ビッグバンドも場違いの上下のスーツをびしっと決めた、原信夫とシャープアンドフラッツ、宮間俊之とニューハードも元気一杯の演奏を繰り広げていました。彼らは食べるために、普段は、しがない(?)歌謡曲のバックを努めていたそうですが、そこでの演奏はビッグバンドならではの迫力を感じました。聴き終えると体力は消耗しきってているが、心に充実感が残り明日へエネルギーが得られ、満足して家路に着いたものでした。

  最近のジャズは演奏場所も上品になったようです。ジャズは広い場所でがんがんやるのがいいと考える私にとって、日比谷音楽堂でのサマージャズの復活はうれしい限りです。この際、最近若手の演奏家の活躍もあり、聴きたいのですが、多忙で残念ながら行くことができません。次の機会を願って体力、気力を充実させておきたいと思っています。

 皆さまも、暑さ対策に元気の出るジャズの生演奏を聴かれてはいかがですか。

 

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


〒194-0045
東京都町田市南成瀬1-2-1 成瀬駅前ハイツ2-1005号
TEL: 042-723-1478    FAX: 042-723-1478