2013年4月29日

4月のブログーボストンマラソン爆破事件に関して

4月のブログーボストンマラソンの爆破事件に関して

ボストンマラソンの爆破事件に関していろいろ考えさせられました。スポーツを狙った憎むべきテロ事件であり、容認できる点は一切ないとことはいうまでもありません。

この事件を再発防止の視点から様々なことを考えさせられます。

ここでは、犯人像と米国政府の政策との関連を取り上げたいと思います。

1.犯人像:犯人はチェチェン出身の青年の兄弟であり、兄の影響が強く、兄がオリンピックの米国代表の夢が破れてイスラム過激主義の道に進んでいったといわれています。米国のキリスト教政策、米国のイスラム勢力への対応への反感からテロを決意したといわれています。個人として米国の政策に反感を持つのは別におかしくない、しかし、そこから無差別テロへ向かわせたのは何なのかが明確ではない。この行動へ走らせるトリガーを解明してこれを緩和する方策を見つけないと第2、第3の事件が発生しかねません。衝動からの犯行として済ませる問題ではないと思われます。また、言われているように背後関係がないとすれば、このような事件を未然に察知することがいっそう困難と思われます。現にこの犯行を支持する声明というのはイスラム過激派から提出されていません。今後の捜査と事故防止の効果的対策に注目していきたいと思います。

2.米国の政策との関連

  米国の政策とは米軍の行動が取り上げられます。アフガニスタン、イラクその他でイスラム過激派、テロリストの容疑ということで攻撃し、非戦闘員をも多数殺傷しています。これは正義のための戦いということで許されるのでしょうか。これらの行為に対する反発、復讐心が今回の犯人の意識にあったとも考えられています。

また、最近問題となっている無人爆撃機による攻撃があります。米軍はテロリストへの攻撃の成果として宣伝しています。これが理想の戦闘として許されるものなのでしょうか。人を殺傷する効率化のために先端技術を動員すれば、戦争はますますサイバー戦争化して画面を見ながらボタンを押すという形となり、結果が人を殺すということにますます無感覚になることになります。これが金と技術持つ米国等先進国だけの特権となると、反発が各地で起こりえます。自国民の犠牲を少なくするための先端技術がテロへの引き金になりかねないと懸念されます。米政府の今後の対応が注目されます。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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