2020年3月 1日
2020年 2月のブログ ― 新型肺炎の教訓
2020年 2月のブログ ― 新型肺炎の教訓
今月は、願いも虚しく世界中に蔓延する新型肺炎に関し、そこから得られた教訓等sについて述べたいと思います。
1.前回の教訓が生かされず
2.感染には国境がない
3.初期対応の重要性
4.専門家知識の重要性
5.院内感染の問題
6.高齢者の死亡
7.医療従事者の保護
8.経済、生活への影響
9.病院船の設置
1.前回の教訓が生かされず
今回の病気の発生源は中国ですが、前回のSARSの教訓が全く活かされず、結果的に世界にウイルスをばらまき、感染者の蔓延になりました。昨年末から中国湖北省武漢市で発生しましたが、党の大会が開かれることもあり、幹部は、現状を隠蔽し、対応が遅れました。その間、感染は拡大し続けました。これはSARSの時に十分指摘されたことでしたが、全く教訓は生かされませんでした。中国共産党の一党独裁制度の下、習近平国家主席により、毛沢東以来の独裁制が強化されると共に、トップの指示が無ければ動かない態勢が定着し、今回の重要事態に対しても全く対応ができませんでした。中央は地方に責任を押し付け、地方幹部の首をすげ替えるだけで責任逃れをしています。これで困るのは国民と、とばっちりを受ける他の国々です。
2.感染には国境がない
グローバル化社会において、交通網の発達とともに国境は全く関係なしに感染は広がりました。感染した人が感染源として各地にウイルスをバラまくことになります。横浜港に寄港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスがそのいい例になりました。世界各国からの乗客は、楽しい旅が一瞬にして災厄の元となりました。
3.初期対応の重要性
初期対応の重要性は、この種の感染が流行するたびに言われてきましたが、今回も活かされませんでした。大丈夫だろうという安心感が対応を遅らせるのでしょうか、それともあって欲しくないという願望が行動を遅らせるのでしょうか。本来、封じ込め可能だったものがみすみす拡大を招いてしまったその不手際は、感染して苦しむ人、亡くなられた人の関係者にとってはひときわ残念の極みと思われます。
4.専門家知識の重要性
我が国の場合、社会的資本の欠如が原因となっているように思われます。言うまでもなく、社会的資本とは、自然資源、社会的インフラ、行政・司法・教育・医療などの制度資本です。これらの対策、運営は専門的試験に基づいて理性的、非政治的に行うべきものです。今回のコロナウイルスの政府の対策会議は1月30日の初回から2月14日の第9回まで一人の感染症専門家なしで開かれ、会議時間は10~15分、これで専門的議論がなされたとは信じがたいです。政治家.官僚、財界人ではなく、専門家が取り扱った方がいい問題は存在するという事の合意が我国にはないように思われます。
5.院内感染の問題
今回も院内感染が問題となっています。病院内は安心と信じられがちですが、そこが感染源となるという悲劇は繰り返されています。これは不可抗力なのでしょうか。十分に配慮はなされていると思われますが、環境が整っているだけに大丈夫だという油断が生まれるのでしょうか。十分すぎるほどの配慮を願いたいものです。
6.高齢者の死亡
今回も、死亡者は高齢者で疾病を有する人でが圧倒的多数です。これは体力が弱っているからやむを得ないのかもしれません。しかし、もう少しなんとかならないかという思いは禁じられません。このような高齢者は、外部を出歩くことは少ないでしょうから周りの人の配慮が必要という以外にないかもしれません。
7.医療従事者の保護
今回も世界各地で医療従事者の感染、死亡が伝えられています。患者治療のため限界まで働かれた結果かと痛ましい感じがします。十分な防御対策がなされていても、ちょっとした油断が感染につながるのかと思われ、絶対にミスの無いように対応して頂きたいと思います。貴重な人材は容易に大体がきかないのですから。行政も医療従事者に過度な負担がかからないよう人員配置等を検討願いたいものです。
8.経済、生活への影響
新型肺炎によって中国の工場が閉鎖、もしくは人手が集まらず稼動できず世界的なサプライチェーンが支障を受けています。この状態がどこまで続くか検討がつかないため株価が下落し続けています。また、中国からの観光客の激減、国内での観光自粛により観光地、観光業は大打撃を受けています。
スポーツ、音楽会、劇場、美術館等人の集まるところではイベントを中止したり、プロ野球のオープン戦、サッカーの試合はは観客無しの試合とすることになりました。やむを得ないことかもしれませんがやる側の選手も力が入らないことと推測されます。悪くすると日本で開催予定の
公立の小、中、高が3月2日から春休みまで休校するよう政府から要請されています。これも働く主婦等にとって大変な負担になると思われます。
9.病院船の設置
今回のダイヤモンド・プリンセス号の感染問題に際して、病院船の必要性が指摘されています。これは1995年阪神、淡路大震災の際に必要性が痛感され、その後度々検討されましたが一隻350億円の建造費のため見送らてきました。これは是非とも早急に実現してもらいたいものです。下衆の考えでは、海外に気前よく資金援助をしているのにと言いたくなります。
以上、種々述べましたが、一刻も早く有効なワクチンを開発して一人でも多くの命を救い、感染の防止が実現することを願います。
2020年 2月のブログ ― 新型肺炎の教訓
今月は、願いも虚しく世界中に蔓延する新型肺炎に関し、そこから得られた教訓等sについて述べたいと思います。
1.前回の教訓が生かされず
2.感染には国境がない
3.初期対応の重要性
4.専門家知識の重要性
5.院内感染の問題
6.高齢者の死亡
7.医療従事者の保護
8.経済、生活への影響
9.病院船の設置
1.前回の教訓が生かされず
今回の病気の発生源は中国ですが、前回のSARSの教訓が全く活かされず、結果的に世界にウイルスをばらまき、感染者の蔓延になりました。昨年末から中国湖北省武漢市で発生しましたが、党の大会が開かれることもあり、幹部は、現状を隠蔽し、対応が遅れました。その間、感染は拡大し続けました。これはSARSの時に十分指摘されたことでしたが、全く教訓は生かされませんでした。中国共産党の一党独裁制度の下、習近平国家主席により、毛沢東以来の独裁制が強化されると共に、トップの指示が無ければ動かない態勢が定着し、今回の重要事態に対しても全く対応ができませんでした。中央は地方に責任を押し付け、地方幹部の首をすげ替えるだけで責任逃れをしています。これで困るのは国民と、とばっちりを受ける他の国々です。
2.感染には国境がない
グローバル化社会において、交通網の発達とともに国境は全く関係なしに感染は広がりました。感染した人が感染源として各地にウイルスをバラまくことになります。横浜港に寄港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスがそのいい例になりました。世界各国からの乗客は、楽しい旅が一瞬にして災厄の元となりました。
3.初期対応の重要性
初期対応の重要性は、この種の感染が流行するたびに言われてきましたが、今回も活かされませんでした。大丈夫だろうという安心感が対応を遅らせるのでしょうか、それともあって欲しくないという願望が行動を遅らせるのでしょうか。本来、封じ込め可能だったものがみすみす拡大を招いてしまったその不手際は、感染して苦しむ人、亡くなられた人の関係者にとってはひときわ残念の極みと思われます。
4.専門家知識の重要性
我が国の場合、社会的資本の欠如が原因となっているように思われます。言うまでもなく、社会的資本とは、自然資源、社会的インフラ、行政・司法・教育・医療などの制度資本です。これらの対策、運営は専門的試験に基づいて理性的、非政治的に行うべきものです。今回のコロナウイルスの政府の対策会議は1月30日の初回から2月14日の第9回まで一人の感染症専門家なしで開かれ、会議時間は10~15分、これで専門的議論がなされたとは信じがたいです。政治家.官僚、財界人ではなく、専門家が取り扱った方がいい問題は存在するという事の合意が我国にはないように思われます。
5.院内感染の問題
今回も院内感染が問題となっています。病院内は安心と信じられがちですが、そこが感染源となるという悲劇は繰り返されています。これは不可抗力なのでしょうか。十分に配慮はなされていると思われますが、環境が整っているだけに大丈夫だという油断が生まれるのでしょうか。十分すぎるほどの配慮を願いたいものです。
6.高齢者の死亡
今回も、死亡者は高齢者で疾病を有する人でが圧倒的多数です。これは体力が弱っているからやむを得ないのかもしれません。しかし、もう少しなんとかならないかという思いは禁じられません。このような高齢者は、外部を出歩くことは少ないでしょうから周りの人の配慮が必要という以外にないかもしれません。
7.医療従事者の保護
今回も世界各地で医療従事者の感染、死亡が伝えられています。患者治療のため限界まで働かれた結果かと痛ましい感じがします。十分な防御対策がなされていても、ちょっとした油断が感染につながるのかと思われ、絶対にミスの無いように対応して頂きたいと思います。貴重な人材は容易に大体がきかないのですから。行政も医療従事者に過度な負担がかからないよう人員配置等を検討願いたいものです。
8.経済、生活への影響
新型肺炎によって中国の工場が閉鎖、もしくは人手が集まらず稼動できず世界的なサプライチェーンが支障を受けています。この状態がどこまで続くか検討がつかないため株価が下落し続けています。また、中国からの観光客の激減、国内での観光自粛により観光地、観光業は大打撃を受けています。
スポーツ、音楽会、劇場、美術館等人の集まるところではイベントを中止したり、プロ野球のオープン戦、サッカーの試合はは観客無しの試合とすることになりました。やむを得ないことかもしれませんがやる側の選手も力が入らないことと推測されます。悪くすると日本で開催予定の
公立の小、中、高が3月2日から春休みまで休校するよう政府から要請されています。これも働く主婦等にとって大変な負担になると思われます。
9.病院船の設置
今回のダイヤモンド・プリンセス号の感染問題に際して、病院船の必要性が指摘されています。これは1995年阪神、淡路大震災の際に必要性が痛感され、その後度々検討されましたが一隻350億円の建造費のため見送らてきました。これは是非とも早急に実現してもらいたいものです。下衆の考えでは、海外に気前よく資金援助をしているのにと言いたくなります。
以上、種々述べましたが、一刻も早く有効なワクチンを開発して一人でも多くの命を救い、感染の防止が実現することを願います。