2016年3月 6日

2月のブログ ー ヒラリー・クリントンに大統領選の勝利を

2月のブログ ー ヒラリー・クリントンに大統領選の勝利を

 

今月は,激烈な争いが続く米国大統領予備選挙について取り上げます。

1.選挙戦の現状

民主党は、元国務長官のヒラリー・クリントン(以下クリントン)と上院議員のバニーサンダースの争いで、共和党は不動産王のドナルド・トランプ氏(以下トランプ)、マルコ・ルビオ上院議員、テッド・クルーズ上院議員他の激しい争いで、現時点ではまだ決着がついていません。注目は、トランプ氏,サンダース氏という右翼、左翼的言辞を弄する人が健闘していることです。これは、安定した大国である米国に翳りがみられるため、及び中間層が没落し、格差の拡大に伴う社会不安の鬱積とそれに伴う政治不信の蔓延している結果と思われます。

米国の大統領に勝利する人は、どのような人でしょうか。金があり、名誉があり、名家に育った人でしょうか、それとも、能力を持った人でしょうか、もしくは好感度の高い人でしょうか。8年前大統領となったバラク・オバマは地方の無名の政治家でしたが、経歴、能力ではなく好感度、信頼度によって勝利したのです。大統領になれる人は、国民から好感度を持たれ、「一緒にビールを飲みたい人」が選ばれ易くなっています。日本にも見られる選挙の芸能化と同じような現象です。

 

. 民主党の有力候補であるクリントンの強み、弱みについて

強み:

・弁護士、大統領夫人、上院議員及び国務長官と経験豊富

・比較的リベラルで、ヒスパニック、アフリカ系からの支持

・民主党の上層部、本流から支持

・女性初の大統領を目指すというスローガン

・今も国民的人気のあるクリントン元大統領の支援

弱み:

・国務長官時代のメール問題

・年齢が68歳と高齢に伴う健康上の問題(激務に耐えられるか)

・大企業よりと言われる姿勢

・20~30代の女性に不評

・人を馬鹿にしたような話しぶり

これらの強みと弱みがどのように今後の選挙戦に影響してくるのかに注目していきたいです。

ヒラリー・クリントンには、女性初の大統領、夫婦で大統領というメリット及び、長い経験と実績を基に新しいビジョンを提出して国民に政治への関心を向けさせてもらいたいものです。大統領選は最後まで予断を許しません、あの名実とも優れた候補者であったゴア副大統領がブッシュの不正な手段によって破れた経緯があります、負ければ何も残らず、選挙戦の負債が残るだけです。勝利した暁には、独のメルケル首相、FRB議長のジャネット・イエレン、IMF専務理事のクリスティーヌ・ラガルド4人の女性実力者が組んで世界の政治、経済及び外交をリードし、混迷する現状を切り開いてもらいたいと期待します。

 

3. クリントンとトランプの戦い

現在の情勢から判断すると、民主党はクリントン、共和党はトランプが候補に決まる可能性が高そうです。どちらも若さという点では物足りないですが、政治又は事業の経験は豊富そうです。争うとなれば熾烈な戦いが予想され、トランプのクリントン攻撃はどこまで行くか分からないほど激烈烈なものになるでしょう。お互いが勝つためには手段を選ばずということになり激戦が予想されます。この2人の争いとなれば、クリントンに軍配が上がると考えるのが常識でしょうが、そうは行かないところが政治の世界で、11月の選挙までに重大事件が発生すれば、形勢が変わり勝利の行方がわからなくなる可能性もあります。

 

11月のブログで、クリントンの勝利の原因はと述べられるようになってもらいたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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