2014年9月16日

8月のブログーピースおナース(世界の平和について)

     8月のブログーピースオンアース(世界の平和)

 

今年の夏も暑い夏でした、日向に長くいると衣服が焦げ付くかと思われるほどでした。夏休みの間に、モダンジャズのテナーサックスの巨人ジョン・コルトレーンのピースオンアースを改めて聴きました。41歳にして亡くなったコルトレーンは、神に近づきたいと願い、平和を祈念しながら、起きているあいだ中練習を繰り返していたと言われる。その瞑想的なピースオンアースを聴きながら改めて平和とは何かに思いを巡らせました。

誰もが世界の平和を願っていますが、現状は、平和とは言えないでしょうか。戦争,扮装、騒乱が起こっています。イラク、アフガニスタン、シリア、ウクライナ、アフリカ諸国で人々の血が流されています。他に南米でも麻薬の利権争いによるマフィアの血生臭い抗争で騒乱が発生し、解決への兆しがいまだ見えていません。

ローマ法王も第一次大戦から100年目に当たる今年、イタリアの戦争犠牲者の施設を訪れシリア、イラクの戦争状態を「第3次世界大戦」と言えるかもしれないと述べられ、「戦争は狂気だ。戦争は全てを人々の絆さえ破壊してしまう」と述べ世界平和のために祈りを捧げられました。

第一次大戦後、カントの「永遠平和のために」の理論を基に平和の機構の樹立が求められ国際連盟、国際連合が設立されました。形は整いましたが、実効性の面では理想と程遠く、国連においては、米国、ロシア、中国等の超大国の意向、駆け引きに振り回されています。これを解決する平和への方策はないのでしょうか。経済的に豊かになり、技術特にIT関連の技術等あらゆる面で人類は進歩しているはずですが、誰もが切に望んでいながら平和は行き渡っていません。生まれた国により平和の恩恵に差別を受けるというのは実に不具合のことではないかと思われます。人類は進歩しつつあるはずなのにこの問題で解決策を見いだせないのは不思議であり、争いとは人間の性t5戦争の原因の一つは、紛争を引き起こすことにより、武器の販売で利益を得る軍需産業の勢力が巨大なため、もしくは、紛争により自らの抱える諸問題から国民の目を外にそらせるための政治家の企みとも言われています。

世界平和への解決策の一つが世界共和国の構築と言えます。しかし、この世界共和国というのは、理念としては存在し得ても形成までの道筋は未だ見えておらず理念としてあるに過ぎないと言えます。現在の国家の体制は、資本=ネーション=国家の三位一体のシステムとして構成され、このシステムは強固なものであり、これから永遠に抜け出せないようになっているように見えます。しかし、システムの亀裂に楔を打ち込むことにより、永遠に続くように見える、現在の資本を国家とネーションと共により高い段階へと変革する「不可能性の可能性」が生まれます。この「不可能性の可能性」を政治的に言えば世界変革ということになると考えられます。この実現は、夏の夜の夢かも知れない。しかし、夢を持たなければ、その実現の可能性を信じなければ世の中は少しも変わらないのでしょう。ウクライナ、パレスチナ、シリア、イラクで起きている武力衝突は世界資本主義の危機と没落に対応している出来事であり。この危機を克服して世界国家の樹立を目指すことが必要となります。

以上、個人的な意見ではありますが、このようなとりとめのないことを考えながら短い夏休みを過ごしました。秋、冬となれば、暑い世界紛争も冷えてくることを期待したいと思います。

 

 

 

 

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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