2015年11月 5日

10月のブログ 高橋由伸選手が巨人監督就任に際し,巨人軍について

   10月のブログ 高橋由伸選手が巨人監督就任に際し,巨人軍について

 

今月は、高橋由伸選手が巨人軍の新監督に就任したことに伴い、巨人軍に関する雑感を述べてみたいと思います。

退任した原監督には、長い間、ご苦労様と言いたい。この2~3年打線の低下が続いていました、長引けば、どうしてもマンネリ化で改革ができ難くなっていたといえますから、いい時期の交代と言えます。その勝利数は、川上、長嶋監督に次ぐ第3位の成績で、立派なものです、再度監督の要請があるかもしれません、外野で十分充電し、より高いレベルでの指導力持って捲土重来を期待したいものです。

 高橋由伸選手は、娘の高校の後輩であり、娘が甲子園まで2度応援に行ったこともあり、活躍ぶりに注目していました。高校では、高橋選手は投手の2枚看板の主力であり、打撃も優れて中心選手として活躍していました。慶応大学では、後輩としてその成長に注目していましたが、6大学の主力として目覚しい働きをしました。巨人への入団も、種々の経緯があったにせよ良い選択だったと思いました。

 高橋新監督は、原監督と同じく、爽やかな風貌とスマートさが売り物でその面では文句なく、原路線を引き継いでいて、巨人らしさに溢れています。この時期、監督を引き受けるのは大変だと思われます。常勝を義務付けられ、球界の紳士たれと要求される等制約訳条件が多くあり、先輩も多くそれぞれ一言持っている人が多い中で勝ちを要求されるですから、大変さは容易ではないでしょう。また、巨人の選手が野球賭博に関与していたことが発覚しています。この事件の発覚が高橋由伸選手の監督就任以前で会ったことがせめてもの幸いです。この逆風の中では、勝つことによって路を切り開く以外にないでしょう。

 私は、小さい頃からの巨人ファンです。小学校に入る前に、「野球少年」という雑誌を見て、強打者の写真に、

大下、藤村、川上、青田等の写真が出ていて、その中で川上、青田に惹かれて巨人軍のファンになり今まで続いています。小学高学年の頃は、巨人が負けると悔しくてご飯も喉を通らなかったのを覚えています。その頃は、テレビもなくラジオでしたがその放送で熱狂したものです。特に志村アナウンサーと解説者の小西得郎さんの名コンビは野球の面白さを堪能させてくれました。志村アナウンサーが強烈な打球で、危機一髪でアウトになった時、「小西さん今のプレーはどうだったでしょう」と問うと、「なんと言いましょうか、見事なプレーだったですね。打ちも打ったり、取るも取ったりですsね」という具合でした。

 巨人で印象に残るのは、川上監督の下での9連覇でした。10連覇を逸したときは無念という気がしたものです。川上監督の管理術、勝つための諸策は、野球のレベルを引き上げたもので、他の球団の先頭を切っていました。王,長嶋というスーパースターに加え、充実した投手陣、守備にも好選手を揃え、V9戦士と呼ばれた活躍ぶりは忘れられません。ただ、5番には固定メンバーを組めなかった為、他チームの主力を引き抜いては取り替えることを繰り返していました。王、長嶋の後では,勤まる選手もいないといえばそういえるのかもしれません。

その間、川上監督も強すぎるせいか、種々の批判を受け大変であったようですが、座禅を組んだり、経営管理の本、米国野球の理論を学ぶ等してこの偉業を達成したといわれています。

 巨人入団に際して話題になったのは,長嶋選手、江川選手、別所投手、金田投手でしょう。長嶋選手は六大学の活躍からその入団がマスコミを賑わしました。江川選手は、その入団経緯がグレーであり、1年間浪人生活を送らなければならず、その後もマイナスのイメージが付きまといました。別所選手は、投手で当時の南海ホークスのエースで剛速球投手、今のダルビッシュ投手のような絶対的なエースだったのが巨人に移ったので世間の騒ぎは大変なものでした。金田選手も球界のエースだったのですが、10年目の権利を行使して巨人に移ったのですからこれも大変な報道ぶりでした。

 巨人には、ライバル関係というものがありました。川上選手には、青田というライバルもいましたが、千葉選手という相譲らぬライバルがいました。二人は、助監督として、次の監督を狙っていました。川上は我が道を行くと言うタイプで群れを作らないタイプでした。千葉選手は、ライト打ちの名手で、猛牛と言われ、人望もあり信奉者が多くいました。監督に川上が選ばれると千葉選手は近鉄パールズに信奉者を連れて移りました。そして、チーム名も千葉にちなんで近鉄バッファローズ(パールズから)と改名しました。しかし、考え過ぎて悩むタイプなのか、シーズン途中で休養、引退ということになりました。良い兄貴タイプではあったのですが、管理者として不向きだったのでしょう。

巨人、プロ野球界で最大のライバルといえば、王、長嶋でしょう。英雄並び立たずと言われますが、ライバルながら相立った稀有の例でしょう。努力型の王、天才型の長嶋、この二人はデビューでの成績は差がありました。長島は、1年目から目覚しい活躍で評判通りの実績を残しました。王も最初は不振で、三振王と言われましたが、努力で一本足打法をマスターしてからホームラン打者として大成しました。人気は、派手な言動の長嶋の方が上だったかもしれません。長島も人の眼のない所で必死の努力をしていたことを忘れてはならないでしょう。あの天才的プレーも努力に裏打ちされていたのです。王選手の講演会を聞きましたが、長嶋選手が何故あれほど騒がれるのかよく分からない、傍にいると耐えられない面があり、例えば西瓜が切って置いてあると、その上の部分だけを幾つかすくって食べて行ってしまうということを平気でするとのことでした。常識人の王選手には耐えられないことだったのでしょう。名選手でも2人はタイプが違うのでしょう、球場で争う以外のバトルがなかったのは両者が大人だったからでしょう。私は、どちらかといえば王選手の方に惹かれました。この2人の忘れられないホームランがあります。長嶋選手の天覧試合での1本、王選手の世界新記録となる756号本塁打で、王選手が万歳しながら、ベース1週したのは忘れられない記憶です。

 高橋監督の下での巨人、来季は頑張って貰いたいものです。何よりも打撃の強化と投手陣の戦力アップでしょう。選手の良い点を引き出して、伸ばしていくことが望まれます。投打とも、パワーが必要でしょう。紳士たることと力感あふれるプレートは相容れないないものではないはずです。春のキャンプを含めて選手を鍛え、リーグ優勝、日本選手権優勝し、連覇を果たしてもらいたいものです。高橋選手の若さに期待したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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