2014年5月 6日

4月のブログー安倍首相の人気について

 4月のブログー安倍首相の人気について

今月は、米国のオバマ大統領が訪日し、安倍首相との日米首脳会談も行われ、日米の協調姿勢が示されました。親密さを求める日本側に対し、米側の姿勢がややクールであって、かつてのレーガン大統領と中曽根首相のロン・ヤスのような熱烈な関係というわけにはいかなかったようです。それでも会うことに意義がると思われます。TPP交渉も、日本側が粘り、大統領訪日中の合意が達成できなかったのは拙速を避けたという意味では良かったと思われます(その後の報道では実質的に合意していたとのことで何だったのかという気もします)。

安倍首相は、国内で圧倒的な強さを誇っています。それは、世論調査の結果の肯定的評価であり、何よりも国政選挙の相次ぐ勝利に結果として現れています。

海外においても評価が高いようです、TIME誌の4月28日号の表紙に「愛国者」として取り上げられ、6ページの特集記事が組まれています。また、5月5・12号に同誌の世界の影響ある人物100人のリーダー部門で、オバマ大統領、メルケル首相、習近平国家主席等と共に選ばれています(なお、表紙を飾ったのは、女性歌手のビヨンセで巨人部門のトップです。この理由は私には分かりかねます)。

このように評値の高い理由は何なのでしょうか、靖国神社訪問したり、「過去の戦争は日本が必ずしも悪くなかった」と発言したり、南京大習事件、従軍慰安婦関連でもタカ派的発言が目立ちます。海外でもその右翼的姿勢に物議をかもしていますが、これと評価とは別であるようです。ここ数年の日本の首相の分かり難さと実行力のなさ、言動の一貫性の無さは日本人でも理解に苦しむのですから、まして外国の人には全く理解不能なのでしょう。安倍首相の場合、言語が一貫し、明晰であるから評価されるのでしょう。

安倍首相は、日本再生としてデフレ脱却を目指したーデフレを甘受するのではなく現状を打破しようとしてするーアベノミクスという経済活性化制作を打ち出して、陣頭指揮を執る、これが大いに評価されているようです。

 安倍政権は、2020年まで持つのでしょうか。長期安定政権は、経済の活性化にも必要です。しかし、憲法9条等の改正や、集団的自衛権の見直し等は必要なのでしょうか。敗戦の結果、日本が取るべき責任として、放棄したものをまた、手に入れようとするのは、どうなのでしょうか。安倍首相も真に国際化を目指すなら、戦争について謝罪して、新たな発展を目指すべきではないでしょうか。これが今世界から求められている事と考えられます。戦争のもたらした被害に対する責任をとることなくしては、アジアにおいていつまでも負の遺産を清算できず、友好関係を築く妨げになっています。同じ敗戦国のドイツと大いに異なる点でしょう。

  安倍首相には、経済面のみではなく、外交面においてもその力を発揮してもらいたい。混迷を深める世界情勢の中で、世界を纏める大物が不在の中、世界のリーダーシップを取る姿勢を示してもらいたいものです。それには、アジアで近隣諸国と野友好関係を築くことが第一と思われます。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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