2013年3月31日
3月のブログー春to桜
3月のブログー春と桜
長い冬を終え、春の4月を迎えようとしています。幾つになっても、4月の声を聞くと新しいスタートだという緊張感と華やいだ気分になります。
4月といえば桜、今年は例年より早く咲いたようです。桜は日本人にぴったりとした花といえます。ぱっと咲いてぱっと散る潔さ、その色も淡白でどぎつくなく、香りもほんのりとしています。
そこで、今回は春と桜にちなんだ代表作と言うか有名な作品を各分野から選んでみます。本居宣長が「敷島の大和心を人と問はば朝日に匂う山桜花」と見事に詠んでいます。小説では梶井基次郎が「桜の木下で」で「桜の木の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことなんだ」と述べています。この表現は、多少不気味さがありますが、桜の花のなまめかしさを表したものでしょう。
音楽の世界でも、春を題にした童謡「春の小川」「春よこい」「さくらさくら」があり、
滝廉太郎の「隅田川」もあります。宮城道雄の「春の海」、ベートーベンのヴァイオリンソナタ第5番「春」、ヴィヴァルディの「四季」の中の「春」、ヨハンシュトラウスの「春の声」ストラヴィンスキーの「春の祭典」と種々あります。いずれも、明るく華やいだ音楽で私たちの心をなごませてくれるものです。
百人一首で古代の人も春を詠んでいます。小野小町「花の色は移りにけりないたつらに わが身よにふるなかめせしまに」、紀友則「久方の光のとけき春の日に しつ心なくはなの散るらん」、紀貫之「人はいさ心もしらす古郷は 花そむかしの香ににほひける」等が有名で、春になると、思い出す人が多いのではないでしょうか。
絵画では、ボッチチェリの「春」、ルノワールの「春の花」が代表的です。
学生、サラリーマンにとって、4月はスタート月です。私も、新しい気分でスタートを向かえ、今年こそはと思いつつしばらくすると惰性に流され、反省をするという繰り返しをしてことが大いにあります。反省はそれとして、今年は、何かしら、進歩するよう挑戦したいとか考えています。
4月を前に望むことは、平和と繁栄がもたらされるように多くの人が幸せなりますようにということです。
なお、このブログは、山下洋輔のソロアルバム「スパーリング・メモリーズ」から
「さくらさくら」を聴きながら書きました。