2012年5月24日

5月10日のブログ

 準備と判断力。

この2つのキーワードはISO及びPマークの取得及び継続審査において極めて重要であると考えられます。この連休中に登山の事故で多く高齢者の命が失われました。亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈りします。この事故の原因を貴重な教訓として山岳事故防止に活かされればと願います。

原因の1つは、装備の不足と無理な計画と推測されています。高い山であるほど、美しい自然が悠然と目の前に広がり、その景色に魅了される開放感とともに、登山後の達成感は何に変えがたい山の魅力で、また、次の山へと人を駆り立てます。その反面、急激な天候の変化がつきものです。そのような状況に備えて準備をしなければ山は受けて入れてくれれず、場合により牙をむきます。

少しでも荷物を軽くと考えたのかもしれませんが、状況というのは希望通りにいかないことはこの事故からも伺えます。リスク管理の観点からも、体力に応じた余裕のある行動計画であったのかが疑問視されます。年齢が高くなるにつれて、回復力が遅くなり、未だ頑張れるはずだという判断が重大なミスを招いたり、人に迷惑を掛けたくないと遠慮とかいざという時の携帯による連絡体制は十分だったのかなど、考えをめぐらせております。

 明治35年、日本陸軍の八甲田雪中行軍遭難事件でも、ある部隊は200名近い死者を出したが、冬山の装備をし、事前に十分な訓練をして行った部隊は一人も犠牲者を出さなかったといわれています。

 以上の教訓は、油断をせずに十分な装備を準備する、最悪の事態に陥った場合に備えて具体的な対策を考えておくことでしょう。年齢が高くなるにつれて過去の成功体験に捕らわれず、慎重すぎる判断と行動を取るとことの必要性があると思われました。

 以上は自戒をこめての感想です。

 

 

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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