2021年1月31日

2021年1月のブログ ― 今年はどんな年になるでしょうか

2021年1月のブログ ― 今年はどんな年になるでしょうか
新年を迎えましたが今年は良い年となるでしょうか。それは新型コロナウィルスの封じ込めの成功の
如何にあるということはどなたも認められることでしょう。米国のシンクタンクのユーラシアグループ
は世界の今年の10大リスクの第1に米国のバイデン新大統領、第2に長引くコロナの影響を挙げていま
す。私もこの2項目が今年の1年を決定づける重要項目ではないかと思っていますので今月はこれを取り
上げます。
第1点、米国大統領をめぐる動き
1月6日にトランプ大統領の演説によって集まった群衆が暴徒化して国会議事堂内に侵入し、破壊行為
を繰り返し、警備側と激突する事態が発生しました。暴徒はトランプに煽られて大統領選挙に不正があ
った、選挙は盗まれたものだとしてこれを覆すべく議会に侵入し、新大統領承認の手続きを阻もうとし
たものと思われます。議院内は破壊と略奪が行われ警官の発砲により1名が死亡し、逮捕者が多数となり
ました。
この事態に対し、ドイツ等では米国の民主主義の危機だと驚きの声が上がっています。「第2次大戦
以後米国の民主主義は模範だったがその総本山で大統領によって幻惑された暴徒たちによって蹂躙され
た。なぜ米国の政治システムは無謀なポピュリスト行為を封じ込めることができなかったのか」という
ことです。民主主義が、扇動、ウソ、暴力に弱いことを露呈したとも言えます。
バイデン新大統領が就任し、トランプが退陣したことで良い年になるのではないかという期待が膨ら
みます。私どもに取り、理解不能なとんでもない大統領が去り、ほっとしたものを感じられるだけでも
良い年だと言えそうです。他国のことながらトランプのこの4年間の貢献は、世界の分断。米国内の差
別の増大、、イスラム及び移民への敵視、金持ち優遇、コロナ対策への無策、黒人等有色人種への蔑視
などが挙げられますが、中国への強硬策が唯一評価されます。4年間にわたる亀裂はそう簡単には修復
不可能でしょうが、バイデン大統領には米国内の分断からの回復を期待しします。また、民主主義の回
復を図り、世界のリーダーを目指してもらいたいものです。
バイデン大統領は就任直後にパリ協定への参加、WHOへの復帰、およびイスラム禁止策の廃止等を打ち
出し、最初の2大重点施策として、新型コロナの抑制と貧困者家庭の救援策とということを打ち出しま
した。アメリカらしい政策として良い出だしのように見受けられます。
第2点、新型コロナウィルスの影響
我が国の今年の社会生活、経済。オリンピック等々の動きが型コロナウィルスの動向にかかっている
と言えます。
東京都を始め、全国的に感染者数の増加傾向はやや弱まったかもしれませんが高止まりの状態にあると
言えます。このままでは、病床の逼迫は増すばかりで、治療を受けられずに、死亡または重症者が増え
続けていきます。これを解決するのが政府の役割と考えららます。
東京五輪を何が何でも開催したいという思惑で国が動いているように思えます。当事国としては開催
してもらいたいと思いますが、感染の危険の回避という安全を優先せざるを得ないと考えられます。ア
スリートは1年越しの開催で心身の調整には苦心されたことであり、ここで中止となれば悔やんでも悔
やみきらないとは思われますが、全世界の問題であるために致しかないと考えられます。
ワクチンの接種が新型コロナウィルス対策の最後の切り札として期待されています。各界の努力でワ
クチンが驚異的なスピードで開発され、接種可能になったことは人類に取り何よりも喜ばしいことです
。副作用の問題もありそうですが、できるだけ対策を施し、より多くの人の命を救ってもらいたいもの
です。
国民には自粛を呼びかけながら、自分たちは会合と称し大勢いで会食を共にし、見つからなけれよい
という政治家の浅はかな行動が連日伝えられています。首相が率先して注意すべきですが、自らも同じ
行為をしているので呆れてものが言えないのが実情です。これでは新型コロナウィルスの終息ももう少
し時間がかかるのかとあきらめざるを得ません。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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