2021年5月27日

2021年5月のブログ ― 新型コロナとワクチン

20215月のブログ ― 新型コロナとワクチン

 

今月もコロナを取り上げます。

 先進国では、遅れを取っているワクチンの接種が漸く始まろうとしています。私も、接種の予約に

翻弄されています。命にかかわるため、接種の予約をしようと、家族を煩わせ総動員体制で電話、ネッ

トで申し込みをていますがつながらず、すぐ一杯となり次回の予約日を待たざるを得ないことを繰り返

しています。このやりかたが高齢者に適ししているかどうかの配慮がなされず、接種率を上げるためと

いうやっつけ仕事に徹しているとしか思えません、政治家、官僚にとっては数字だけが問題なのでしょ

うからやむを得ないと思われます。

ワクチン接種が感染予防の決め手ですが、打てばパンデミックから解放されるのでしょうか、また元

の生活に戻れるのでしょうか。オリンピックの開催という問題も控えています。スムーズに行きそうに

もないように思われます。しかし、緊急事態宣言の重圧からは逃れたいものです。これがある限り、移

動の自由が認められず、自粛生活を強いられます。

新型コロナウィルスの世界最大の感染者数と死亡者数を記録していた米国では、ワクチン接種が進ん

だため、5月13日米国疫病対策センター(CDC)は、ワクチン接種完了者は原則的に屋内外でマスクを

着用しなくてもよい、接種後2週間経てば2メートルのソーシアルディスタンスを取らなくてもよいと

いう新たな指針を出しました。

大丈夫なのかという気もしますが、国民の要望には逆らえないのでしょうか。集団免疫を獲得するに

は、60~90%の人が接種する必要があるといいわれていますが、米国は元からワクチンに対するア

レルギーがありました、宗教上の理由、科学に対する不信と単に嫌だという人に加えて幼児、若年層、

陰謀論をばらまくQアノンや共和党の政治家の話に動かされてワクチン接種を拒否する米国人が多数い

るため目標の数字には達していません。   

 しかし、世界的にワクチン接種が進み、明るい兆しが見え始めたようで多くの人がバーベキューを

楽しみ、バーやレストランに人が繰り出し始めていて日本人からすれば羨ましい限りです。新型コロナ

ウィルスは夏に減少し、秋には増加する傾向があるため、本当に怖いのは秋以降だと専門家は警鐘を鳴

らしていますが結果よければいいのですが。

コロナ禍の米国では、人種的差別を受けている者及び経済的な弱者がコロナ対策において差別を受け

ていることが改めて明らかになりました。黒人とヒスパニックの住民は接種率が最も低くなっています

。これはアクセスが限られていることに原因があるようです。家から出られない人や交通手段のない人

は接種会場に行くことができません。ワクチンは大規模接種会場やドラッグストアなどへの配分が主で

地元のかかりつけ医にはほとんど供給されていません。弱者は置いてきぼりにされるしかないのはいず

れの国も同じなのでしょう。このような問題を孕みつつ、米国、英国等ワクチン接種率が高い国は明る

い方向へ向かいつつあることは確実なように思われます。

これに対して我が国は、ワクチン接種の相当な遅れがあり、更に五輪開催の問題もあり、明るい見通

しはなさそうです。感染者数が抑えられないために緊急事態宣言と蔓延防止法が常態化しています。こ

こからいつ脱却できるには、耐えるしかないのでしょうか。国民も疲れますが、経済の方も消費が減少

し、休業対策の政府支援金も額が少ないのに、いずれ枯渇するのでhないかと心配です。一刻も早い打開

が心から望まれます。

2021年5月 1日

2021年4月のブログ ― コロナの現状

      2021年4月のブログ ― コロナの現状

 今月もコロナをテーマにを取り上げます。新型コロナウィルスは変異株となって感染率とワクチン効果に影響を及ぼしながら猛威をふるい続けています、しかも次から次へとより強力となり、ワクチンの壁を破りつつあるようです。今月、東京、大阪等に3回目の緊急事態宣言が出されました。3回目となればまたかということで誰もその有効性に疑いを持っていますが、東京五輪開催のためにはやらなければならないから発令の必然性があるのでしょう。度重なる緊急事態宣言発令では政府都府県の責任者の対応能力を疑わざるを得ません。
期間は4月26日から5月11日までの17日間ということですが、どうして17日間なのでしょうか、専門家もこの期間設定に疑問を呈しています。飲食店、遊興施設等は時間制限、時間短縮、居酒屋には酒類の販売停止とという指示です。これでコロナは弱まるのでしょうか、過去2回の例でもあまり効果は期待できないようです。 現状では、ワクチン接種の普及と集団感染で集団免疫ができるまでは無理ということになりそうです。そのワクチンに接種は先進国の中で圧倒的に遅れていて全員に接種は来年に終わるのかと危ぶまれています。この責任はどこにあるのか、もちろん政府にあり、ワクチンの手配が遅れたからです、国内製は遅れているうえ、外国からの輸入も遅れています。政府がその責任を取るべきですが、ワクチンン手配遅れの責任には触れず、国民に自粛要請、蔓延防止法、緊急事態宣言で対処で済まそうとしています。医者を選ぶのも寿命の内といわれますが、首相を選ぶのも寿命の内といわざるを得ません。これも選んだ我々国民の責任であると言えますがそれにしても悔しい思いがします。
決め手はワクチン接種
 世界的に見て成果を挙げている唯一の対策はワクチン接種であることが判明してきました。コロナワクチン接種は、25日現在世界で10億回を超えました。1回以上接種した人はイスラエルでは約6割、英国では約5割に達し、感染拡大に歯止めの禍kる「集団免疫」に必要な人口の7割以上の水準に近くなっています。
両国は段階的に経済や社会活動が正常化に向かいつつあります。イタリア、フランスもコロナ状態の改善に伴い抑制策の緩和が打ち出されています。米国もワクチン接種を済ませた人は屋外でのマスク着用しなくてよいと決定されました。
一人2回接種の内1回接種を終えたのは180万人ほどで人口比の普及率は1%超でアジア全体の
4%からもはるかに遅れています。この原因は政府の無策にあるとしか言えません。日本はストップ
アンドゴーの悪循環に陥っています。これを克服するにはワクチンの接種が不可欠です。ワクチン接
種で成果を上げている英国を見てみます、英国では新規感染者数が1月上旬に月間平均で65万人に拡大しましたが4月中旬には2,000人迄減少しました。同時期の日本は約3500人で増加傾向
にありトレンドとして逆転しています。我が国もワクチン接種の遅れを取り戻すことは政治家の最大
の課題であり大至急取り組んでもらわなければならないが、それと共に従来から問題となっている事
実に基づく、信頼に足る情報の透明性を確保し、国民に提供することが不可欠です。これにより、国
民に安全感を与えてもらいたいものです。
新型コロナウィルスのもたらしたもの
新型コロナウィルスはパンデミックという「例外状態」を作り出しました。その蔓延により、人類
史上初めて世界中の人間の行動が完全に同期化するという事態をもたらしました。すべての人間が多少違うやり方で全員が同時に感染の拡大を防ごうという基本的に同じ行動を多少のタイムラグがあってもとりました。
各国の政府は人々の感情を利用することで、例外状態ををうまく作り出しました。国家規模で健康
を盾にした健康権の義務化により、営業の自粛、ソーシャルディスタンスの確保、死者の隔離が健康
に生きていくための我慢だと要求されています。
パンデミックの対応の不味さによりトランプ大統領は再選を逃したとされています。それはコロナ
禍の中で唯一の救いとなることと思われますと言えば言いすぎでしょうか。そのトランプ大統領もワ
クチン開発を指示し、ワクチンの早期大量生産を可能にしました。この件ではその功績は大といわざ
るを得ません。
新型コロナウィルスによるパンデミックは新たな人種差別を生み出しました、中国初のウィルスと
いうことでアジア系の人々が米国等で殺害あるいは暴行を受けています。改めて肌の色による差別を蒸し返しているのでしょうか、その意味では人類はいつまでたっても進歩は見られない現実があります。
感染が収まってもコロナ以前の世界には戻れないと思われます。元へ戻したいものと捨てるべきも
のを区別する準備もしておくべきかもしれません。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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