2023年2月28日

2023年2月のブログーロシアのウクライナ侵攻後1年経過

2023年2月のブログーロシアのウクライナ侵攻後1年経過
2月24日ロシアのウクライナ侵攻後1年経ちました。双方とも停戦への姿勢を見せず、膠着状態が続いています。ただ、1年後にウクライナの首都キエフに立ったのはプーチン大統領ではなく米国のバイデン大統領でした。この姿がウクライナ戦闘の現在を物語っていると言えます。理不尽なロシアのウクライナ侵攻ですがこれの要因としてプーチンの姿勢以外にいくつか指摘されています。
 1. プーチンのウクライナ侵攻はソ連時代からの情報機関に係る者の欧米に対する30年間に亙る屈辱、後退、敗北への恨みに対する復讐だといわれています。この民族のアイデンティティに係る戦闘はインドとパキスタンの対立やパレスチナ情勢のように戦争が凍結されても根本から解決されずに続く懸念はあります。
2.欧米とロシアとの対立は、無意識次元での人類学的対立でありますが、そのことを戦争の当時者が全く意識出来ていないことです。両者のシステム間には完璧なほどの相互無理解がある」ここにこそこの戦争のパラドクスがあり、そのため、この戦争を終わらせるのが容易ではなく、より激しいものにしていると言うものです。
3.この1年にわたる戦争の結果明らかになったこと
・現状では戦闘が膠着状態となり、いずれも決定的な勝利を得られそうになく、ウクライナは米欧の器、経済支援が無ければ戦争の継続ができないことが明らかになってきた。さらに、ロシアに対する経済制裁は状の方式では平行輸入等の抜け道も多く効果が少ないこと。
・ロシアはプーチンがいなくなっても諜報機関の代わりの者が出現し、国民の支持を得て戦争の継続はかわらず、核使用が今まで避けられたが依然、その危険が残っている。ロシア兵は市民を虐殺、凌辱する等暴虐な軍隊であった。
 
欧米からウクライナの熱望する新型戦車が提供されることになりました,再三の要求にもかかわらず、ロシアを刺激するからとその地峡を遅らせてきましたが漸く重い腰を上げて提供を決め、ウクライナ兵の戦車訓練を始めました。その数は要求数よりはるかに少なく、提供時期も遅く6か月無駄にしたと専門家に言わせるほどのものです。今後の動向としてウクライナはロシアを追いだすまで戦い続ける以外なく、ロシアに勝ちを許しては次々と東第2、第3のウクライナとして、欧諸国がロシアの支配下に置かれることになります。
 ロシアは今後、イランのような経済制裁を受けて孤立し、スパイ行為やテロ支援、代理戦争、ドローンやミサイル攻撃する「ならず者国家」になると予想されていて、正常国化することは困難と予想されています。特に懸念されるのは核の脅しを強めることです。核兵器を実際に使わないにしても欧米による軍事・経済支援の強化はハイリスクになると思わせるためです。
戦況はウクライナ人の愛国心、欧米の支援で奇跡的にも1年うぅらいなは持ちこたえましたがこれからどうなるのでしょうか。近々に双方が停戦に応ずる気配は見えません。識者の意見は早くて3年ないし5年以上続くと言う意見が大勢です。和平交渉の動きが1部見られますが双方の世級の隔たりが大きく先ず実現性は当面薄そうです。
 厳しい情勢が続きそうですが、我々にできることは支援を継続し、戦争が早期に解決し、ウクライナの人々に平和な生活が戻ることを願うことだけです。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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