森島中小企業ISO支援オフィス

ロシアがウクライナに突如進行して１か月以上たちました、強力なロシア軍の前にあっという間に占領されて戦争終結かと懸念されていましたが、ウクライナの国を挙げての徹底抗戦で持ちこたえています。その愛国的、英雄的な戦いぶりは驚嘆に値します。これも、国を愛し、憎きロシアに屈してはらないという永代にわたる民族的誇りによるものでしょう。

ウクライナ側の善戦の要因の一つにロシア側の軍備の準備不足が指摘されています。ロシアが前回クリミア侵攻に際

して短期で圧倒的に勝利したため、今回も安易な準備で攻め込んだと言われています。また、西欧側の経済制裁、米、ＮＡＴＯ諸国間の協調体制も甘く見たのでしょう。ロシアの誤算を挙げると次のものが挙げられます。

　　項目　　　　　　　　　　当初の目標　　　　　　　　　　　    　最近の実態　

首都キエフの制圧     キエフの早期制圧   キエフ東部地域の制圧を優先（当初目標達成困難の為）

戦況　　　　　　圧倒的な兵力差で早期の勝利　ウクライナ軍の志気旺盛、兵士、将官級の死者増大

退陣要求　　　　　　　ゼレンスキー大統領の早期退陣　　　　国民や欧米が支持、退陣要求拒否

対ロ制裁　　　　　　　早期収束で制裁の打撃を回避　　　　　戦闘の長期化で制裁の影響が増大

中国の支援　　　　　軍備・物資の積極的支援を見込む　　欧米からの圧力でから厳しい経済制裁予　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　想で停滞

経済制裁が徐々にロシアに大きなダメージを与えています。窮地に立たされたプーチンが取る手段は生物化学兵器及び核兵器の使用する可能性があります。米国、NATOは対抗処置として同様の武器を使用することになり壊滅的な戦争となり、悪くすれば 第３次世界大戦になりかねません。この方向だけは避けてもらいたいものです。

中国はロシア支援を表に出すとロシアと同様に非難の的になり、経済制裁を科されることから躊躇しているようです

。中国の取引規模からすれば効果的な経済制裁をするのは困難でしょうがそれでも相当打撃を与えられます。一方で

、中国はウクライナの事態を自らの台湾開放へのシミュレーションとして注視しているとされています。

ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン演説を行いました、この演説は自分の言葉で語りかけるように話す姿勢は、紙の原稿を読み上げるだけの日本の政治家の姿勢との違いに感銘を受けました、大統領の表情がのしかかる責任の重圧で疲弊し切っていましたが、すっきりしているのは愛国心と自由、民主主義への思いのせいかと感心させられました。史上初の事態でに、日本のこれまでの支援について感謝すると共に追加の支援を要望されました。日本はこれにこたえる必要があります。当面の援助としては、資金、物資の援助並びに難民の受け入れです。

世界のレベルに比べてあまりにも少ない難民受け入れ数のため非難されてきましたが、今回は岸田首相が 積極的に受け入れしようとしています。受け入れ続きの簡素化、住居の確保、生活をするための就労支援、語学等の教育面での支援等多くの難問がありますが、多くの人の支援が望まれます。

・ウクライナ人のロシアに対する見方、歴史的にロシアに抑圧されてきたので、ロシアに対する思い入れは全くなく、彼らには東ヨーロッパでの序列感があるそうです。１位がドイツでみんな憧れている、２位がポーランドで先進的だという印象が持たれていてその次がジョージア、ロシアが最下位に来るそうです。ロシアの侵略後、反ロシア気分が当然のことながら増大してロシア語の使用に対する嫌悪感が増大しているようです。

今回のロシアのウクライナ侵攻は前時代の戦争の悪夢が復活してしまいました。プーチンのような独裁者は抹殺され、覇権国は消滅しなければなりません、そうでなければ人類の進歩がないと思わざるを得ません。

圧倒的な軍備力のロシア軍に対しては、時間が経つほど消耗度が増し、市民、兵士の犠牲が増え続けるわけですから一刻も早い停戦が望まれます。