2021年8月 2日
2021年7月のブログ ― 新型コロナと五輪
2021年7月のブログ ― 新型コロナと五輪
今月もコロナを取り上げます。感染者数は東京で3,800人を超え、全国でも10,000人を超えてその数は留まることを知りません。五輪、盆休み、夏休みとこれからイベントが重なり、人の移動がピークを迎える時期ですから増加に歯止めがかかるどころか拍車をかけるのではないかと懸念されます。幸いにも危機感がないのはいいのか悪いのか救われるような気もします。政治家は、愚痴策も無しに自粛のお願いを繰り返すだけこれが日本の古来伝統の対処の仕方かもしれません。年寄りは別にして、若い人から斬新な発想があってもよいかと思いますが、これも期待するのが無理なのかもしれません。
国民の多数の反対にもかかわらず問題の五輪は始まりました。選手の奮闘には拍
手を送りたいと思います。しかし開催2日前になって開会式のディレクターを務
める小林賢太郎氏がホロコーストを揶揄する表現を過去にしていたしていたとて
解任されました。お粗末なのは、菅首相だけではないことを世界に示しました。
五輪憲章には崇高な理念がうたわれていますがこれに全く反する人物が運営の責
任を担っていてそれを組織委員会がチェックしていなかったというお粗末ぶりで
す。五輪に関して不祥事に関係して交代させられた運営関係者は4人です。全く
管理機能をはたしていません。これは社倫理観の欠如哲学、歴史を学ぶことの軽
視を示し、日本の教育が利便性、効率性を偏重していることの結果だと思われま
す。
五輪の開催意義はどこにあったのでしょう、IOCの利益目的のみで開催されたとい
うのが結論でしょう。しかし開催されたからには、選手たちの活躍を祈りたい。
私もテレビは見ないから新聞を読みながら応援します。
五輪開催に合わせるかのように、また、新型コロナが東京を始めとして全国に猛
威を振るっています。東京では4回目の緊急事態宣言が出されました。改めて振
り返ってみると、昨年4月の最初の宣言の時は新型コロ
ナウィルスへの恐怖から皆やむを得ないと自粛をしました。しかし恐怖で行動を
抑える「ジョーカー」は1度しか使えないのです。最初の宣言の時、若者は自粛
を新しいトレンドのイベントとして受け入れた面もあります、しかし2度3度で
は関心を持たれなくなっています。また、今回の宣言やそれレニ伴う措置は医学的
にも疑問だと言われています。デルタ株は感染力が強く今回の対策では効果はな
く、デルタ株はマスクをした状態でも短時間の接触で感染の可能性がある。人出
が抑制できれば感染源に繋がりますが、人手が減らない限り飲食
店を抑えただけでは効果は薄いと言われます。東京で感染者数が1,000人を
超えた7月14日の場合、感染経路が「会食」である割合は1.9%で6割強が
経路不明であったとのことです。
コロナワクチンに関する新しいニュースとして驚異的スピードで新型ワクチン
開発に成功したモデルナ社のCEOのテアン・バンゼルの話に感心させられます。ワ
クチン効果が低下した際に追加接種する「ブースターショット」が必要になりま
す。変異株に対応したブースターショットを開発中でワクチン接種との併用によ
りコロナウィルスが抑制可能になるがそれは世界でワクチン接種が完了する22
年後半になるであろう。とにかく製造設備が足りないそうである。その間、モデ
ルナの社員は1年半プライベートを犠牲にして週7日(ワクチンを現場の届ける
ために)頑張ってきた。人類は驚異的だ、他者を守る、助けると言った意識が種
として非常に強いと感心していました。同社で新プロジェクトして進めているの
が新型変異株のブースタージェットと季節性インフルエンザワクチン接種を1回
で済ませるものであるとのこと、早い成功を祈りたいものです。
できる限りの感染予防をして難関の8月を乗り切りたいものです。