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スタッフブログ

2016年2月10日

 1月のブログ  本年に解決を望む項目等について

  1月のブログ  本年に解決を望む項目等について

 

新年を迎えて、私たちが望むのは、平和、繁栄、安定と楽しみをもたらしてくれることです。これに沿わない事項には解決を望みたいものです。今回は、今年に解決を期待すること等を述べたいと思います。

1.日本政治について

日本の政治について述べる時、ある程度諦めを持って語らざるを得ませんが、これは日本のみでなく世界的状況でもあると言えますが、先進国の中でも、突出していると言えるかもしれません。日本の政治は、言葉を軽んじ、党利党略と選挙のためなら原理原則を踏みにじっても恥じない政治が横行しています。これは、最近よく使われている、反知性主義そのものであり、その筆頭格が安倍首相です。反知性主義とは、複雑な問題を一気に解決しようとして、合理性、実証性及び客観性を欠いた自分の 思うままに世界を解釈しようとする態度です。反対意見を無視し、自分に都合のいい意見のみに耳を傾ける態度です。では、反知性主義を克服するにはどうするかといえば、評論家の佐藤優氏は次の3点を挙げています。(1)自分の置かれた社会的状況を出来るだけ客観的に捉え、言説化すること (2)他人の気持ちになって考える訓練をすること (3)LINE(ライン)などのSNSを用いた話し言葉的な思考ではなく、頭の中で自分の考えた事柄を吟味してから書く「書き言葉」的思考を身に付けること

です。日本の政治が成熟し、よりよい国へ向かうことを望みます。

 

2.米国の大統領選挙への期待

今年の秋に米国の大統領選挙が行われます。世界1の大国ですから世界に与える影響を考えると結果に注目しています。与党の民主党はヒラリー・クリントン氏とバーニー・サンダース上院議員との一騎打ち、共和党は10人以上候補者が入り乱れて混戦模様です。注目は過激な暴言を吐くトランプ氏とクルーズ氏、マルコ・ルビオ上院議員の3氏が有力候補です。トランプ氏が大統領に選ばれたらと恐怖の気持ちが起こりますので、そんなことは絶対無いよう願いたいものです。米国の政治は、現職のオバマ大統領が登場した時、新鮮で米国が新しくなるのかと注目し、期待しましたが特に大きな変化がなく失望しました。現状では多くの変革は期待薄なのでしょう。その反動がトランプ氏の過激発言、保守派のクルーズ氏の人気を高めているのでしょう。民主主義の手本であった米国で新大統領へ新しい希望を託せないということは米国民にとっても世界にとっても不幸な事です

予測としては,クリントン氏の安定性が勝利するかと思われますが、何か世界の希望をもたらす新鮮さがないかと思われます。しかし、新大統領には、世界のリ-ダートして、世界平和と経済成長のために指導力を発揮して、現在のドイツのメルケル首相のみに重荷を背負わさないようにしてもらいたいとのの望みが大です。

3.石油掛価格の適正化

  昨年に引き続く石油価格の下落傾向は今月には1バレル30ドルを割り込む水準に達しました。

石油価格が下がればガソリン価格、その他の生活関連製品が安くなるから大歓迎と消費者としては喜んでいられるわけですが、世界の経済等の安定という観点からはそうばかりとも言えません。その理由は2点あります。

1.石油価格が暴落すると、石油を主な収入源とする諸国は、歳入不足による財政問題を引き起こし、国民の不満による政情の不安を招きます。中南米の石油産出国は言うまでもなく、ロシアも石油依存率が高く石油価格の下落はプーチン大統領の威信にも陰りをもたらします。サウジアラビアも第一の石油産出国のため、石油価格の下落は、国家の財政運営に支障をきたし、国民の不満、王族間の権力争いを激化させ、中東不安を増大させます。 

. 石油価格の下落は、環境問題にも影響を及ぼします。石油価格が下落すれば、代替エネルギーの開発,省エネのインセンティブが弱まり、地球環境にとってマイナスの影響を及ぼします。

これらの理由で石油価格が適正な水準を維持することが望まれます。

 

4.先進諸国の保守化の打破

日本を含め世界は保守化傾向を強め、対外政策の強行化、難民問題、国内の外人労働者への風当たりを強めています。つまり異質なものへの寛容というか配慮を欠く程度が増大しつつあり、欧米では階級社会の再構成が進んでいます。その原因は、所得格差の増大、教育格差の増大、高齢化による保守化に原因が求められます。教育に関しては、高等教育を受けられる層と中等教育に留まる層に分かれるになっていて、米国では、60年代,日本やフランスでは90年代に教育上の階層が出来上がりました。高齢化で社会は固定化します。個人は独立し、利己的なり、社会は内向きになり未来への展望は閉じられがちとなります。また。先進国は伝統を求めて先祖帰りを図りつつあり、米英は経済的不平等を促進する経済自由主義、新自由主義を強めつつあります。日本は戦前へのナショナリズムに復帰するかのようであります。こうした、先祖帰りでは問題の解決になりません。伝統の美化に惑わされることのないようにし、近代の基本的原則である、自由、平等、友愛に立ち戻り、真の意味での経済的平等、真の自由が望まれます。そのためには、国民ひとりひとりの真の自覚が求められます。

5.難民問題

  中近東から欧州への難民問題、今年こそは解決してもらいたいものです。現在、ドイツで、難民の集団による婦女暴行問題が起こり、難民受け入れ反対の声が高まり逆風になっていますが、これは難民をより厳しく取り締まるより仕方がないかと思われますが、これも予算の問題があり、どこまでやれるかが問題です。難民側も、自らの行為が後から来る人の足を引っ張ることに留意するようにといってもこれは無理な要求かもしれません。

  難民問題の解決には、シリア、イラクの平和的解決なしでは不可能です。世界の大国の真剣な解決への取り組みが望まれます。

 

年初に当たり、今年は明るい規模の年であるように願います。そのために自分にできることは何かを考えて、前向きに進みたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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