2025年8月25日

2025年8月のブログ ー 世界の右傾化

          2025年8月のブログ ー 世界の右傾化

  参院選挙の結果、我が国も遅ればせながら右傾化が進みつつあるかに思われます。世界的潮流
なのでこの動きを見ていきたいと思います。
  世界中が不安定な時代を迎えているようです。世界のあらゆるところで神や宗教、制度、規範
等への信頼が揺らぎつつあり、これらの動きに対して高齢の人々を中心に自分とは見かけの違う
人、外国語訛りで話す人、なじみのない神を信仰する人達を排除しがちです。ヨーロッパでは
、「反移民」「反イスラム」の動きが激増し、選挙で右翼的政党が驚異的進出を果たしています。従来の主流であった中道路線の政党が半数以下の支持に下落しつつあります。これの要因は世界経済の停滞等に伴う失業問題の深刻化、雇用の機会を奪う者としての移民の増大に挙げられます。移民の多数を占めるイスラム教徒の増大は、キリスト教的価値を貶める要因として受け取られ、ナショナリズムの高揚をもたらし、結果として国民意識の再確認、国民的アイデンティティを確認しあうメンタリティが広く共有されるようになり、右翼的政党の進出を招きました。欧米では人口動態の変化に対し、高齢の白人層が抱く不安があり、最近見られるデマゴーグは、こうした不安や懸念につけこむレトリックや政策を用い、さらに、SNS等の発達がこれらの拡散を加速させています。つまり、右翼ポピュリストたちが唱えているのは古い思想であり、主権と宗教が結びついた保守主義、権威主義に通じる反動的な世界観で本来粗その存在場所はないはずですが、世界中に跋扈しています、これは異常では無いでしょうか。
 こうした事態への対応としては、コミュニティの結びつきを強めること、人々が孤独感や不安
を感じることに対する政策と施策が必要となります。経済的な対応策のみでは文化的なレベルの
問題は解決できません。そこで必要となるのは、どんどん増えていく国内の異質な要素を纏める
コミュニティの創出が要になりそうです。
 このような世界的な潮流に対する方策の成功例として2つのケ-スが挙げられます。一つはシンガ
ポールの建国の父と言われるリー・クワンユーの取った方策です。中国人、マレー人、インド人など
が共存する国家を作り上げ、住居と学区を強制的に混ぜ合わせる事で同じ民族だけの飛び地に暮らさないようにし、子供たちを同じ空間で一緒に暮らさせたこと、他方でこうしたコミュニティに、自分
たちの言語、儀礼、祭り、信仰を保持し続けるよう促しました。今日に至るまでシンガポールの指導
者たちは自国の国民に、自らのコミュニティと文化のルーツを維持したうえでシンガポール国民とし
て団結をするようにと説いてきました。
 また、デンマークでは自由主義を存続させると共にその権力を確固しものにしています。それはポ
ピュリスト右派の主な主張である「移民問題」を彼らから取り上げたからです。デンマークの中道左
派政権は移民を大幅に制限しました。これは手厚い福祉国家を長期にわたって存続できるように守る
ためであり、人々不安の和らげるためでした。
このような問題に対応するには現在の世界的組織、国連等では無理なのではないでしょうか。気候
変動、パンデミック、テロ、予測を超えたテクノロジーの拡散、これらすべては解決するのに世界的
な協力が必要となります。
 私の疑問は、強権主義国家及び右翼的なポピュリズム的政党がロシアを支援し同調するのかです。
本来なら敵対するのではないかと思われます。また、旧東ドイツなら、社会主義時代の相対的平等に
憧れているせいではないかと考えられます。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


コンサルタント 森島高明


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