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2024年5月31日

2024年5月のブログ ー ローマ教皇のウクライナ戦争への提案

     2024年5月のブログ ー ローマ教皇のウクライナ戦争への提案

 今月は2月にローマ教皇が述べたウクライナ戦争への提言を考えてみたいと思います。その発言の重大性が時間と共に増してきています。今年の2月24日でロシアがウクライナへ侵攻開始後、2年経過し、ウクライナ側は戦死者2万1千人に達し、戦況もロシア側に押され気味で領地を奪われつつあり、かなり深刻な状況を迎えています。このような中で世界のキリスト教カトリック教会の指導者であるローマ教皇フランシスコが、「ウクライナは勇気を持ち、戦争終結に向け『白旗』を掲げてロシアと交渉しなければならない」と述べました。フランシスコ教皇は9日土曜、スイスのテレビ局RSIとのインタビューで、ウクライナ危機脱却の必要性を強調しながら、「最も強い者とは、状況を見据え、国民のことを考え、勇気を持って白旗を掲げ、交渉する者だ」、続けて、「交渉という言葉は、勇敢さを示す言葉である。自分が失敗し、状況が良くなっていないとわかった際、交渉する勇気を持たなくてはならない」と述べました。さらに、調停役の問題にも触れ、「(ロシア・ウクライナ間の和平)交渉は、国際勢力の助けを得て実施されるべきである」としました。フランシスコ教皇がウクライナ戦争について話す際、「白旗」や「失敗」という言葉を用いたのは今回が初めてのことでした。
 教皇はそれ以前にも交渉の必要性について指摘していました。「事態がより悪化する前に交渉することを恥じるべきではない。一方は屈辱を感じるかもしれないが、戦争になれば、一体何人の死者が出ることになるだろう?」としました。ローマ教皇がが西欧のカトリック信者に持つ影響力力は絶大ものであり、また教皇庁の情報は各国に張り巡らした多数の人員からのものでインテリジェンスの能力はどの国にも劣らないすぐれたものであるとされています。その情報力と分析力によってこの時点でローマ教皇がこのような提言をされたことは真剣に考慮すべきものであることを示しています。ウクライナ側に降伏しろといっているのではなく、この時点で戦闘を止めて交渉の場に着くべきだと言うことです。当然、ウクライナ側では現状での停戦はロシアの占領された地域を奪われることになり、絶対反対でしょう。
 米国からの武器支援の予算も、漸く米国の議会で承認され、武器が新たに供給されつつあるようですが、他の欧米諸国からの支援はその掛け声ほど実態を伴っていません。何よりも不利なのは戦闘員の不足です、ロシア側は人口が多く兵力は衰えてはいません、ウクライナは戦闘員の不足で、西欧諸国の1部から自国兵のウクライナへの派遣の議論が出始めています。ウクライナ側としては他国の兵の戦力を当てにすることもできません。これ以上ウクライナ人の血を流さないためには恥を忍んで停戦交渉に臨む以外にないのでしょうか、世界に改めてこの方向への天安を迫ったローマ教皇の発言は極めて大きいものとと言えます。
 ある識者は「勝ち負けは善悪と違う」と説いています。ウクライナは、侵攻した悪のロシアに負けるのは良くないということで現実を見失い、判断力が低下してきているのかもしれません。とにかく長い戦争、早く終了させ平和を取り戻してもらいたいものです。

森島 中小企業 ISO支援オフィス


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